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中盤のキーマン遠藤航が手応えを感じた「ゲームプランの遂行」と「試合中の対応力」

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日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)

[9.23 キリンチャレンジ杯 日本 2-0 アメリカ デュッセルドルフ]

「基本的にゲーム展開的には良かったと思う」

 試合後、ゆっくりとロッカールームから出てきた日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が満足そうにそう言った。6月シリーズでうまくいかなかった試合から得た教訓を生かし、ゲームプランをある程度細かいところまで立てたうえで試合に入った。それがことごとくハマった。

「僕も監督と話したりして、チームとしてのやり方をある程度提示した中で、まずそれをトライするっていうところで、今回は4-4-2で守備ブロックを敷いて、プレッシャーに行くところはすごくハマっていたと思う」

 相手が4バックから3バックに変えてきた時の対応もうまくいった。

「相手がスリーにした時に、(伊東)純也や鎌田がヘルプに行って前から行くのか、そこらへんはすごく整理されていた。そういう全体的なゲームプランの提示をうまく実行しつつ、相手がやり方を変えた時への対応というのも見られたので、そこは良かった」

 事前に行ったケーススタディで、相手が試合中に3バックにしてくるかもしれないという予想を立て、対処法を共通意識として持っていたことが功を奏したという。

「相手が3枚にしてくるかもしれないという予想があって、そうしたら3枚にしようかという話はあった」

 実際に試合中に相手が布陣を変えた時は、ボランチの位置から前後の選手に声を掛けてピッチ内で瞬時に共通意識を浸透させたという。起こりうることすべてを想定するのは不可能だが、ある程度の的を絞って対処法を共有することの有効性が示された形だ。これまで積み重ねた臨機応変と、課題に挙げられてきた共通認識の“両立”が見えてきた。

(取材・文 矢内由美子)
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