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柴崎岳「競争と共有。感情が折り重なる難しい時期」それでも最優先は…

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日本代表MF柴崎岳(レガネス)

 今回のドイツ遠征で日本代表に招集されているのは、アメリカ戦出場後にチームを離れたDF冨安健洋を入れて30人。W杯本番の枠は26人。そこからさらに先発入りを目指すとなると、席数はもっと少ない。

 W杯のメンバー入り前最後のテストマッチとなるエクアドル戦を前に、ロシアW杯ベスト16の立役者の一人であるMF柴崎岳(レガネス)が多くの選手が持っているデリケートな感情を言葉にした。

「個人としては出場機会を掴むために、しっかりと練習からやっていく。出場すればアピールの場にもなりますし、自分ができることをしっかりとチームに伝達していく。日本の勝利のために何をできるか」

 そう切り出すと、さらに言葉を選びながら続けた。

「チームとしては2試合しかないところで、本当に難しい時期。競争と、共有というチームとしてワークするところという、感情が折り重なる難しい時期ではあります。でも個人的には、そこで常に日本代表の勝利というプライオリティに対してどれだけ行動できるかを、全員で考えてやっていきたい。いろんな考えを持った選手がいてもいいと思いますけど、それが全てワールドカップで勝利できるための準備であってほしいなと思います」

 柴崎個人の思いであり、表に出れば笑顔でもホテルの自室では複雑な心境で過ごしているそれぞれの選手の思いの代弁にも聞こえる言葉だった。

もちろん、エクアドル戦に向けては個人としての具体的なビジョンがある。「出るならボランチのところだと思うし、僕が出るということは、ある程度、攻撃的に行きたい局面。前との関わりを多くして、あとは飛び出しを多くするところで個人の良さをそういう場面を出していきたい」と抱負を語った。

(取材・文 矢内由美子)
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