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4-2-3-1回帰で序列に変化…田中碧が決意のエクアドル戦へ「やるしかないのはわかっている」

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MF田中碧(デュッセルドルフ)

 カタールW杯アジア最終予選では4-2-3-1から4-3-3へのシステム変更を機能させ、背水の陣となった日本をV字回復させた立役者のMF田中碧(デュッセルドルフ)。A代表デビュー戦ながら自身の名を上げた最終予選オーストラリア戦から1年がたち、4-2-3-1にシステムを戻している森保ジャパンにおいて、ドイツ遠征初戦のアメリカ戦は出番を得ることなく90分を終えた。

 そして、W杯メンバー選考前最後の国際Aマッチとなるエクアドル戦に向けて取材対応。「出るか出ないかは監督が決めること。出番が来た時は、まずはチームが勝つことが1番大事なので、そこに自分がどう関わるか、その関わり方が重要になる。僕で言えばゲームをコントロールすること」と言った。

 ピッチに立った時のイメージは明確に持っている。「自分がボールを触る回数や、自分が動く回数は他の選手と比べたら多いと思うので、前の選手が躍動してくれればすごくいいなと思うし、それが自分の価値に繋がると思う」。トリプルボランチの一角として頭角を現したが、昨夏の東京五輪でもやったように、ダブルボランチも基本的には得意な形だという。

「元々、ダブルボランチも僕はやりやすいタイプの人間。ダブルボランチのほうが比較的動ける範囲も多いので、そうすれば自分の特徴も出やすいだろうと思う」と語るとおり、システム変更でアメリカ戦の出番を失ったわけではないと解釈している。

「やっぱり守備の部分に重きを置いている感覚がチームとしてもある。それはW杯で、ドイツ、スペインという相手に対しての戦い方も含めてだと思う。だからこそ、その部分の価値も自分自身で示さないといけない」

 そして、今の自分の立ち位置をあえて口にしながらこう続けた。

「なかなかないチャンスの中でやるしかないのはわかってます。いい意味でお手本もたくさんいるので、そこは盗みながらやればいいのかな」。

 ドイツやスペインがUEFAネーションズリーグで敗れたことにより、「世界の差は相当縮まってんだろうなという感想を僕は持っています」とも語った田中。エクアドル戦では先発でも途中出場でも「W杯を見据えた時に一番大事になるのは守備だと思う。そこは自分の課題でもありますし、自分自身求めていかなきゃいけないと思う」と前を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)
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