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“パリ世代”U-21日本代表の欧州遠征第2戦はドロー! 強敵イタリアに先制許すが…サインプレー結実の藤尾同点ヘッド

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U-21日本代表はU-21イタリア代表とドロー

[9.26 国際親善試合 U-21日本 1-1 U-21イタリア イタリア]

 パリ五輪世代のU-21日本代表は26日、欧州遠征の第2試合目でU-21イタリア代表と対戦し、1-1のドロー。前半38分に先制されるが、後半10分に右CKから途中出場のFW藤尾翔太(徳島)が同点ゴール。第1戦のU-21スイス代表戦(●1-2)に続き、欧州遠征2連戦で勝利を飾ることはできなかった。

 今回の欧州遠征ではヨーロッパ勢と2試合が組まれ、22日のU-21スイス代表戦では1-2で敗戦。第2戦目ではイタリアと相まみえた。日本は4-3-3の布陣。先発は6人変更した。GKは佐々木雅士(柏)、4バックは左からDF半田陸(山形)、DF鈴木海音(栃木)、DF西尾隆矢(C大阪)、DF加藤聖(長崎)が並ぶ。アンカーにMF田中聡(コルトレイク)、インサイドハーフにMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)とMF本田風智(鳥栖)を配置。前線3枚は左からMF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、FW細谷真大(柏)、MF鈴木唯人(清水)が入った。

 日本は序盤からU-21欧州選手権の決勝大会出場を決めているイタリアに支配される。前半18分にはDFデスティニー・ウドジェにPA内から右足シュートを打たれるが、わずかにゴール右外の逸れる。同35分にはカウンターからFWセバスチァーノ・エスポージトのシュートで狙われるが、西尾がかろうじてブロックした。

 日本は前半36分に反撃。半田が高い位置から浮き球で敵陣内にパスを入れ、細谷が相手GKと1対1となる。シュートを放つが、惜しくもゴール左外に外れた。直後にも細谷がPA右の深い位置でボールを持ち、マイナス方向に落としたところを斉藤がシュート。だが、相手守備陣のブロックに遭った。

 前半38分、日本は守備を破られる。左サイドからクロスを上げられると、自陣内で半田がボールを収める。しかし、クリアをエスポージトに阻まれ、ボールは宙に浮いた。すかさずFWロレンツォ・コロンボに左足ボレーを打たれ、ゴールを決められた。

 日本は前半終了間際に攻勢を強め、鈴木唯がドリブルからシュートを放つが決められず。前半を0-1で折り返した。ハーフタイムには2枚替え。本田と斉藤が下がり、藤尾とMF佐藤恵允(明治大)が入る。4-2-3-1の布陣に変え、ボランチが藤田と田中の2枚に。2列目は左から佐藤、鈴木唯、藤尾が並んだ。

 後半開始早々、日本はエスポージトにゴールネットを揺らされるも、オフサイド判定に助けられる。後半5分には佐藤がドリブル突破からPA左に入り込む。味方につなげられなかったが、決定機を演出した。

 日本は後半10分に同点に追いつく。右CKを鈴木唯がショートコーナーでスタート。近距離の加藤とのやりとりからニアサイドに下りてきた細谷がパスを受け、再び右サイドに落とす。加藤が左足アウトサイドキックで蹴り込むと、ファーサイドの藤尾がヘディングシュート。大岩剛監督体制発足から練習してきた緻密なセットプレー攻撃が初めて結実し、1-1と試合を振り出しに戻した。

 流れを引き寄せたい日本は後半13分、藤田が左サイドでボールを奪い、カットインから右足シュート。わずかにゴール右外に逸れていった。同17分には一転してピンチ。エスポージトにPA左に入り込まれるが、鈴木海が対応。数度の切り返しからシュートを打たれるも、しっかりとコースを防いだ。

 前半の劣勢から拮抗状態に持ち込んだ日本は、自陣にボールを持ち込まれてもGK佐々木がしっかりボールをキャッチ。後半30分には加藤と田中に代えて、DF畑大雅(湘南)とMF川崎颯太(京都)が投入された。直後にはコロンボにシュートを打たれてピンチを迎えるが、GK佐々木が右手ではじいた。

 後半38分には鈴木唯が下がり、FW木村勇大(関西学院大/京都内定)が出場。日本は敵陣に迫る勢いを見せるが、試合はそのまま1-1のドローで終了した。欧州遠征はこれで終了。第1戦のスイス戦は1-2で敗れ、第2戦のイタリア戦は1-1で引き分けた。

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