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“おっさんいらない”批判の主に告ぐ…長友佑都「そろそろ信じてもらっていいですか?」

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日本代表DF長友佑都(FC東京)

[9.27 キリンチャレンジ杯 日本0-0エクアドル デュッセルドルフ]

 強度の高い相手になればなるほど、存在価値を示すことができるという、普段からの“宣言”をまた証明した。

 日本代表DF長友佑都(FC東京)がエクアドル戦に先発出場。2-0で勝利した米国戦から先発11人全員を入れ替えて臨んだ試合で日本チームを左サイドバックの位置で引き締め、戦い、1対1の強さでさすがのパフォーマンスを見せた。試合は0-0の引き分け。相手に押し込まれても耐え、本大会なら貴重な勝ち点1奪取に成功という結果だった。

「エクアドルは非常にいいチームだった。南米予選でアルゼンチンを相手に素晴らしいパフォーマンスを見せていたし、南米予選を勝ち抜いてるだけのレベルと強度があると感じた」

 相手の印象を振り返ると、間髪を入れずにこう続けた。「ただ、何度も言いますけど、僕自身は相手が強くなればなるほど、自分の価値を示せると確信している。今日の試合にはもちろん課題はありますけど、負けないなっていうのは感じました」。

 前半は耐えながらゼロに抑えていたが、後半に攻め手を見いだしたのはハーフタイムの修正がうまくいったからだという。

「立ち位置のところは修正もありました。僕のところで言うと、(三笘)薫が張っている分、僕が中に入っていたのですが、中盤の選手とかぶってしまったり、少し早く入りすぎたりしていた。その連携を話し合うと、後半は明らかに良くなって、徐々に相手がずれていった」

 後半に相手のインテンシティが下がったという側面もあるが「ポジショニングで勝負に勝てるところが多々出てきたんじゃないかなと思います」と、戦術の修正力を出せたことに手応えを感じていた。

 約12年間プレーした欧州リーグからJリーグに復帰して1年半。年齢は30代後半に突入した。「おっさんって言われて、もういらないと言われて。長友は衰えたからいらないとか、散々言われてきたけど、僕は自分を信じているし、確信がある。強い相手になるほど僕は価値を示せる。まあ、自分は信じていたんですけど、そろそろ信じてもらっていいですか?って言いたいですよね」。苦笑い交じりにそう言った。

 W杯本大会ではドイツやスペインと対戦する。「敵は強い方がいいじゃないですか。楽しみですよ」。最後は本当の真顔だった。

(取材・文 矢内由美子)
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