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なでしこJ新システムで初出場の植木理子「強みのゴールへ向かうところや裏への飛び出しという役割は変わらない」

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FW植木理子

[10.9 MS&AD杯 日本 2-0 ニュージーランド 長野U]

 10月シリーズの2連戦で、3-4-3を試す日本女子代表(なでしこジャパン)。FW植木理子(東京NB)は、新システムへの手応えを得る中で、自身の役割を再認識する機会となった。

 6日のナイジェリア女子代表戦でお披露目となった新システムは、準備期間も少なくまずまずの状態。ただ、来年7月の女子ワールドカップに向けて身に付けておきたいオプションの一つ。池田太監督は、9日のニュージーランド女子代表戦でも同システムで臨んだ。

 今活動で初出場となった植木は、前線3枚の先頭でスタートのピッチへ。アグレッシブなチェイシングでニュージーランドのビルドアップを惑わせると、攻撃でも積極的にゴールへと迫った。しかし、植木は「(前半は)守備の部分で上手くはめれなかった」と組織的に奪えなかったことを課題点に。攻撃面でも「前半は(前線3枚の距離が)遠かった」と、ハーフタイムで修正すべき点があったという。

 そうした中で、修正して入った後半は、立ち上がりこそニュージーランドの勢いに押されるも、その後は攻守で日本が圧倒。植木は後半16分にヘディングで押し込み、なでしこジャパン8点目をマークした。

 フル出場で勝利に貢献した植木は、「この合宿が始まってから、この試合までに少しずつ積み上がって、やっとできるようになったのが後半というイメージ」と、新システムに多少の手ごたえを得た様子。自身の役割も再認識している。

「ボールを受けるところだったりは少し変わるけど、自分の強みであるゴールへ向かうところだったり、裏への飛び出しというのは、どのシステムでも自分の役割は変わらない」

 なでしこジャパンのコンセプトでもある“アグレッシブ”さを誰よりも体現する植木。日本代表のエースへ、チームと共に成長を続ける。

(取材・文 成田敏彬)

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