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「引き出し増えた」と手応え…18歳MF藤野あおばがフル出場で存在感! 指揮官も満足「持っているものを出せていた」

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MF藤野あおば

[10.9 MS&AD杯 日本 2-0 ニュージーランド 長野U]

 日本女子代表(なでしこジャパン)MF藤野あおば(18/東京NB)が、圧巻の存在感を放った。

 10月の代表活動に向けて発表されたなでしこジャパンで、初選出を果たした藤野。U-20日本代表で10番を託された18歳は、6日のナイジェリア女子代表戦でデビューを飾ると、9日に行われたニュージーランド女子代表戦で先発出場し、最後までピッチに立った。

 前線3枚の右に入った藤野は、試合開始早々から積極的なプレーでゴールに迫ると、コーナーキックのキッカーを任されるなど、日本の攻撃をけん引。来年7月の女子ワールドカップに出場する2か国を相手にし、自信を手にしたようだ。

「(ボールを受けて)前向きを作れたり、コントロールの置き場所を相手の足が引っ掛からないところに上手く運べたり、そういうところは、今後の自分自身の引き出しが増えたなと感じた」

 また、手応えを感じたのは藤野本人だけじゃない。スタートのピッチへ送り出した池田太監督は、「ナイジェリア戦でも自分の良さ、ゴールに向かう姿勢を出していたので、スタートからプレーしたときに、その良さが出せるか(を見たかった)」と先発起用の理由を明かすと、「良さであるボールを付けるタイミング、ゴールへ向かう姿勢、彼女の持っているものを出せていたところは評価したい」と、期待に応える活躍に満足した。

 初先発からフル出場を果たした藤野は、「初めてのスタメンということで、緊張や気持ちが高まることもあったが、そういうところは上手くやれた」と笑みをこぼす。「小刻みな動きが多くて足に乳酸が溜まるシーンがあった。そういう部分は、90分フルで出場するとなると改善していかない部分になる。リーグに持ち帰って修正出来たらいい」と、さらなる成長を誓った。

(取材・文 成田敏彬)

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