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ブラインドサッカー女子日本代表がアジア・オセアニア選手権制覇! 23年夏の世界選手権出場が決定

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 ブラインドサッカー女子日本代表は今月11日、12日にインドで行われたIBSA ブラインドサッカーアジア・オセアニア選手権 2022に出場。女子インド代表に2試合ともに勝利を飾り、公式戦初出場と公式大会初優勝を果たした。この結果、23年8月にイギリスで女子カテゴリー初開催となる世界選手権への出場権も手にした。

 女子カテゴリーで初めて開催されるアジア選手権となった今大会はインドとの2連戦。ブラインドサッカー女子代表は11日の初戦で初の公式戦出場となった。先発メンバーはフィールドプレーヤーが主将・竹内真子、鈴木里佳、菊島宙、若杉遥の4人で、GKは寺林眞智子を起用した。

 試合は開始2分で動く。GK寺林のロングスローは最前線へ。菊島がボールをキープすると、相手選手を背負いながら鮮やかにターン。左足シュートを放ち、先制ゴールを挙げた。さらに菊島は8分にも追加点。相手のクリアを奪うと、敵陣までドリブルを仕掛けて右足シュートを決めた。菊島が2得点を挙げ、日本が2-0で勝利した。

 12日の第2戦では、竹内、菊島、若杉は引き続き先発メンバーに入り、田中一華、GK和地梨衣菜も起用される。再び均衡を破ったのは菊島。相手GKのスローを抜群の反応でカットすると、鋭いドライブから右足一閃。ゴールに突き刺さったこの得点は、そのまま決勝点となった。

 日本は全2試合で連勝を達成。初の公式戦で初優勝を飾った。日本ブラインドサッカー(JBFA)を通じ、山本夏幹監督は攻撃的サッカーを実行できたチームを称える。「菊島選手だけではなく、前線に入っていく選手が複数人関わり合って、ボールも人も動いて、相手を凌駕していく、主導権を握っていくかたちを目指していたので、今回2試合通してそういったサッカーを展開できたところが、収穫だと思っている」と語った。

 主将の竹内は「初めてのアジア選手権で優勝することができ、チーム全体で嬉しく思っている」と喜びのコメント。「来月からの合宿では、しっかりピッチ内での声を出して、チームの雰囲気を世界選手権に向けて切り替えたいと思っているので、世界選手権でも勝利できるように、トレーニングに臨んでいきます」と次の戦いに目を向けた。

 大会の最優秀選手Player of the Tournamentと得点王は菊島が受賞。ベストGK賞は寺林と和地が受賞した。




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