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遠藤航が脳震盪の現状説明「スマホを長く見ていたら…」無事合流もW杯出場は“復帰プログラム”待ち

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MF遠藤航(シュツットガルト)

 今月8日にあったブンデスリーガのヘルタ・ベルリン戦で相手選手と空中で頭同士がぶつかり、脳しんとうで療養していた日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が15日、ドーハ入りし、合宿地に初めて姿を現した。現在は脳震盪からの復帰プログラムをこなしているため、チームとは別メニューでの調整。練習後に受傷後初めて報道陣に対応し、「だいぶ良くなっている。当たったところが痛い程度」と普段と変わらない明るい表情で状況を説明した。

 遠藤によると、接触プレーに至る数分前のプレーについては「映像を見たら思い出した」とのことだが、頭同士でぶつかった場面については「記憶にないのは当たったところだけ。まったく記憶にない」という。

 負傷後はただちにスタジアムから病院へ救急搬送。その後は「1日入院して、そこからはずっと自宅にいました。動くなと言われていたし、少し走ったりする程度ならOKと言われていたけど、何もせずに家にいた」という。そのうえで「(カタールへ)飛ぶ前にもう一度検査をして、OKが出たので来た」。その言葉通り、所属先のシュツットガルトも14日にクラブ公式ツイッターに「青信号! 脳震盪から順調に回復した #VfB のキャプテンは、今日も検査を受け、日本代表(合宿地)へ飛べることになった」と報告していた。

 受傷直後は重傷の疑いがあるとされるほどの状態だった。それでも検査の結果「脳の損傷、脳の出血、頭蓋骨の損傷はなし。いわゆる脳震盪」(反町康治技術委員長)との診断。不幸中の幸いだったということは遠藤も受け止めており、「ここに来られるかどうかが分からなかったくらいなので、そういう意味ではここに来られてうれしい」と今の気持ちを表現した。

 現在は「回復自体はどちらかというと順調らしいです。めまいも残っていない。ネガティブな気持ちではない」と語り、口調も朗々としている。ただ「スマホを長く見ていたら気持ち悪くなってくるので見られないという感じ」「バランスのリハビリみたいなのをやると、めまいまではいかないけど、ボワーっとする感じにはなる」と話している。

 いまは慎重に復帰プログラムのステップを踏んでいる最中。17日にUAEのドバイで行う国際親善試合カナダ戦は欠場することも自ら明らかにした。

(取材・文 矢内由美子)
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