4大会連続でW杯メンバーに選ばれた日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)が15日の練習から合流し、「チームの団結力が大事だし、試合に出る選手も出ない選手も含めて団結できれば」と、チーム最年長のベテランとしてチームをまとめていくつもりだ。

　これまでのW杯と大きく異なるのが11月開幕という開催時期。欧州のシーズン途中に行われる今大会は各チームとも事前キャンプの時間がほとんどなく、短い準備期間で本番を迎えることになる。

「試合へのアプローチが全然違う。これまで積み上げてきたものをどれだけ出せるかの準備になる」。そう指摘すると、「この場にいられるメンバーもいれば、そうじゃないメンバーもいる。そういう選手の気持ちも含めてのメンバーかなと思う」と、4年間の集大成を短期決戦のW杯にぶつける覚悟だ。

　4度目のW杯選出は川口能活氏、楢崎正剛氏、DF長友佑都とともに史上最多。過去3大会はすべての試合にフル出場してきたが、39歳で迎える今大会はGK権田修一、GKシュミット・ダニエルに次ぐ3番手GKという立場の違いがある。

　それでも「立場、年齢が変わっても、W杯で日本が勝っていくのが自分の目標であり、それは今までとまったく変わっていない。そういう自分の気持ちをチームの力に変えていければ」と力説。アクシデントに備えながら、フォアザチームの精神でチームメイトを支え、チームに貢献していく決意だ。

(取材・文　西山紘平)

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