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谷口彰悟が悔やんだ2失点の原因とは? “バットマン”は封印

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空中戦で競り合うDF谷口彰悟

[11.17 国際親善試合 日本 1-2 カナダ ドバイ]

 2つの失点シーンを悔やんだ。センターバックの一角としてカナダ戦に先発出場した日本代表DF谷口彰悟(川崎F)は終始、厳しい表情のまま試合を振り返った。

「前半の入りは悪くなかったし、先制点を取れたのは良かった。ただ、セットプレーでやられるのはダメ。そこはもう1回、チームとして取り組んでいかないといけない」。そう言いながら、2失点について言及していった。

 まずは前半22分、相手の右CKから失点した場面だ。カナダのキッカーは右利きのMFジュニア・ホイレット。ゴールから遠ざかる軌道で蹴り入れると、MFアティバ・ハッチンソンがニアでそらし、DFスティーブン・ビトリアが流し込んだ。

 谷口は「ニアで弾けなかったのが一番もったいない。そこは、もっともっとやり方がある」と切り出すと、「本大会ではドイツにも、コスタリカ、スペインにもいいキッカーがいる。1対1のバトルだったり、ブロックも絶対やってくると思うので、そういったときにどう守っていくかというところはもう少し詰めていけると思う」と修正課題を挙げた。

 CK時の日本の守備はマンツーマン。「まずは一人ひとりのところだと思う。最後までマークに付きに行くのか、多少入れ替わることもあるのか。ブロックが入ったところでブロックチェンジをするのか、そのまま付いていくのか。そのあたりは瞬時のコミュニケーションが必要になってくる」と見解を示した。

 2失点目はPKだった。時間帯を考えると痛恨の極みだった場面だ。まだ映像を見ていないという前提はあるものの、原因として挙げたのはその前に4バックから3バックへとシステムが変わっており、対応の仕方がハッキリしていなかったことだった。

「あのシーンは僕と(山根)視来が入れ替わったんですけど、入れ替わるのであれば、あそこはしっかり対応してもらわないといけないし、逆に入れ替わらないという選択肢もある」と指摘。「5枚になると4枚のときの感覚とは変えないといけない。試合の中で上手に変えていかないと、5枚の特徴も出せない。そこは今日出た反省点。次に生かしていかないといけない」と包み隠さず説明した。

 そんな中で明るい材料もある。鼻骨を骨折しており、本大会に向けてフェースガードも用意してきたが、カナダ戦では“バットマンスタイル”を封印。視野を100%確保できる状態でプレーできたことだ。「特に何も怖さはなかったですし、もうストレスはない」と谷口。あとはカナダ戦で出た課題を修正し、W杯初戦のドイツ戦に向かっていくだけだ。

(取材・文 矢内由美子)

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