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遠藤航、ドイツ戦は「間に合う」と強調も「もう一回当たったらという不安はある」

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全体練習に合流している日本代表MF遠藤航

 今月8日のヘルタ・ベルリン戦で相手選手と空中で頭同士がぶつかり、脳震盪からの復帰プログラムに取り組んできた日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が21日の練習前に報道陣の取材に応じ、「初戦に間に合うぐらいの状態にはなっている」と、W杯初戦となる23日のドイツ戦に向けた見通しを語った。

 表情の明るさが順調な回復ぶりを示していた。カタール入り翌日の15日から別メニューで調整し、17日のカナダ戦も回避した遠藤は一つひとつのステップを慎重にこなしてきた。19日からは全体練習にも合流し、報道陣に公開されている時間帯の情報に限られるが、メニューの強度も着実に上がっており、現在の状態について聞かれると、「全体練習には入っているし、動いてみて特に何かあるわけではない。大丈夫です」と答えた。

 一方で、怖さがまだあるということも包み隠さず打ち明けた。「別に体がケガしているわけではないので練習はできるけど、やっぱりもう1回当たったらどうしようというような不安はある。でも、それを気にしていたらサッカーはできない。練習や試合になってしまえば、そこらへんはあまり気にせずプレーできると思っている」

 試合になれば100%で戦わなければいけない。W杯ともなれば高揚感も普段より格段に高まるだろう。日頃は冷静さが光る遠藤だが、プレーの取捨選択をできない場面は多くなる。

「個人的には、ずっと試合に出ていて、最後アクシデントみたいになってしまいましたけど、初戦は間に合うぐらいの状態にはなっている。あとは試合に出るのであれば100%注ぐだけ。出るのであれば90分やるつもり。やることはハッキリしているので、そういった意味で自信はもちろんある」

 遠藤の心の準備は順調に進んでいる。あとは日本サッカー協会の脳震盪復帰プロトコルと医学的チェック。そのうえで森保一監督の判断に委ねられる。

(取材・文 矢内由美子)

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