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「試合前に鏡を見て自分の目つきが…」相馬勇紀が明かす大一番での“スイッチ”の入れ方

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日本代表MF相馬勇紀

 サプライズとは言わせない。今年7月のE-1選手権でMVP&得点王に輝き、最後の最後でカタールW杯行きをつかみ取った日本代表MF相馬勇紀(名古屋)。ユーティリティー性や攻守にわたるハードワーク、セットプレーのキッカーとしても存在感を高めている。

「追い込まれたときとか、それこそE-1のときとか、ここで自分がやらないとそのまま“なあなあ”な人生で終わるというか、そういうときにひと皮むけなきゃとスイッチが変わる瞬間はあった」

 当時をそう振り返ると、“相馬流”のスイッチの入れ方についても明かした。それは試合前に鏡を見ることから始まる。ロッカールームに鏡がなければ、試合前にトイレに行って鏡を見るのだという。

「試合に入る前に鏡を見て、鏡の中の自分の目つきがちょっと悪いぐらいのときに点を取ったり、デュエルに絶対負けなかったりする。プロ生活をやってきて最近分かったことで、それをやったら集中できて試合に挑めている」

 きっかけになったのは昨年4月22日のJ1G大阪戦(○2-0)。試合前、当時のマッシモ・フィッカデンティ監督に喝を入れられたという相馬は「その試合は点も取って、動けていた。自分はちょっとピリッとしているというか、ちょっと怒っているぐらいのときのほうがいいのかなと。そういう気持ち作りを最近はやろうとしている」と、メンタル面を自分でコントロールし、試合に向けたテンションと集中力を高めているのだという。

 その手法はW杯を目前に控えた日本代表でも変わらない。「サプライズ選出と言われたり、経験不足と言われたりしているけど、だれしも1回目に出るときは初体験だし、結果を出せばすべてを覆せる」。周囲の声を見返すべく、自分でスイッチを切り替え、120%のパフォーマンスを発揮するつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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