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JFA田嶋会長、65歳の誕生日に森保Jドーハ拠点を訪問「何も心配していない」

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ケーキを受け取ったJFA田嶋幸三会長

 日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長がカタールW杯グループリーグ初戦のドイツ戦を2日後に控えた21日、ドーハ・アルサッドのクラブ施設に構えた日本代表の練習拠点を訪れ、森保ジャパンにエールを送った。この日は田嶋会長の65歳の誕生日。協会スタッフからは祝福のケーキが贈られた。

 田嶋会長は報道陣の取材に対し、現在の代表チームについて「私が話したり口出ししたりするのは一番良くないからあまり話さないようにしているけど、森保監督、選手たち、それからスタッフを信じて、何かサポートできることがあればしていきたい。何も心配していない」とコメント。その上で森保一監督について「非常に普段どおりで落ち着いている感じを受けている」とあらためて信頼を示した。

 グループリーグでドイツ、コスタリカ、スペインとの対戦を控える森保ジャパン。田嶋会長は「日本よりも今までの闘い方として上の景色を見てきたチームなので胸を借りるつもり。ただ単純に胸を借りる意識でやってきた大会が多い中、今回、選手たちは『よし、俺たちのサッカーを見せてやろう』『よし上を目指すぞ』ということを実際に思っている。思っているふりをするんじゃなく、そう心底思っていることを感じている」と、これまでのW杯との変化を見ているという。

 さらに「今までもそういう気持ちはあったが、どこかに差があるという気持ちはあった。そうでないと思っていた選手がたくさんいたのも事実だが、今回はチームとして、監督としてもそういう気持ちを持っているのが自分としてはすごく嬉しい」と田嶋会長。開幕節でカタールがエクアドルに0-2で敗れ、大会2日目にはイランがイングランドに2-6で敗れるなどアジア勢の苦戦が続いているが、「JFAの会長として試合に集中していきたい」と意気込んだ。

 またこの日は、国際サッカー連盟(FIFA)から各チームに対し、主将が性的少数者の人々への連帯を示す虹色のキャプテンマークを巻いた場合に制裁を課す可能性があるという通達が行われており、報道陣からこの件に関する質問も出た。

 田嶋会長は「LGBTQの問題はJFAとしても考えているし、FIFAもそれをやっていると考えている。ただいまこの段階でフットボール以外のことでいろいろ話題にすることは好ましくないと思っている。あくまでサッカーに集中すること、差別や人権の問題は当然のこととしてサッカー協会としていい方向に持っていきたいと思っているが、いま選手たちが直接そういうものに関わるのは、選手自身の判断ではあると思うが、われわれサッカー協会としてはいまはサッカーに集中すべきだと思っている。他のチームも同じであってほしいと思っている」と答え、FIFAの姿勢に賛同を示した。

(取材・文 竹内達也)
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