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バイエルン封じた自信を胸に…目標だったドイツ戦へ板倉滉「スピード感は想定できている」

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日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)

 表情にやる気がみなぎっていた。日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)が初戦のドイツ戦を翌日に控え、準備万端であることをアピール。9月のトレーニング中に左膝内側側副靭帯を部分断裂し、一時はカタールW杯への出場も危ぶまれたが、懸命な治療とリハビリでコンディションを見事に作り上げ、「ドイツ戦の前日にこうやっていい状態に持って来られたというのが素直に嬉しい。怪我した時からこの1戦目を目標にしていた」と目を輝かせた。

 出るとしたらセンターバックだとしてもボランチだとしても先発メンバーに名を連ねることが濃厚。ドイツを相手にどういう試合展開に持ち込みたいかというイメージが明確にある。

「守備に関してはなるべく無失点の状態を続けることで相手もじれてくると思うし、そういった時に日本のチャンスが出てくる。もちろん、最後まで無失点でいきたいという思いはあるが、(失点)ゼロで推移することで間が空いてくるというところは意識してやりたい」

 強力な攻撃陣がいるドイツを相手にすれば、攻め込まれるシーンが当然出てくるという想定もある。
「やはりしぶとくやり続けるしかない。言葉で言うのは簡単ですけど、90分間集中し続けるってことが大事になってくる。一つの隙で失点につながると思っているので、入りから終了の笛まで集中していきたい」

 そこで生きてくるのが8月27日のブンデスリーガ、バイエルン戦だ。板倉はこの試合に90分間フル出場。FWサディオ・マネ、FWレロイ・サネとのマッチアップで決定機を阻み、敵地での勝ち点1獲得に大きく貢献した。「あの時は、今まであまり経験したことのないスピード感でのクオリティというのを、90分間通して感じた。だから、ある程度スピード感は想定できています」と胸を張る。

 バイエルンを相手に押し込まれる状況が続いたが、「今回のドイツ戦もそういう試合は想定されると思っている。ただ、バイエルンのほうが強いかなというのもある」と言い、「最悪のことを想定しながら、やり続けることが大事」と頭に思い描いた。

 この日は練習前にサウジアラビアがアルゼンチンに逆転勝利する様子を一部ながら見たという。「アジアのチームがアルゼンチン相手に相手戦えてるっていうところはすごくいい。僕たちにとってもいいニュースだった。サウジに負けず、明日、ドイツ叩きたい」。いよいよやってくるW杯デビューの時を心待ちにしながら表情を引き締めた。

(取材・文 矢内由美子)
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