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歴史的勝利も気を引き締めた吉田麻也「ようやくスポットライトが当たった状態」

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DF吉田麻也(シャルケ)

[11.23 カタールW杯E組第1節 日本 2-1 ドイツ ドーハ/ハリファ]

 カタールワールドカップ初戦でドイツを破る快挙を演じた日本代表だったが、主将のDF吉田麻也(シャルケ)は冷静だった。「プラン通りに我慢して戦ったことが勝利につながったのはうれしいけど、まだ1勝しただけ」。決勝トーナメント進出のためにはさらなる勝ち点が必要。「ここで浮き足立たず、しっかりと前を見据えて、やるべきことに集中して次のコスタリカ戦に挑みたい」と力を込めた。

 ボールを一方的に握られるままに0-1で終えた前半から一転、システム変更と交代選手の起用が実って2ゴールを奪い、ドイツ相手に劇的な大金星を収めた日本代表。逆転勝ちはW杯で日本史上初であることに加え、森保ジャパンの国際Aマッチでも過去2度しかなかったことを考えれば、4年間の鬱憤までも一気に振り払うような歴史的勝利となった。

 それでも吉田は「最高のはずなんですけど、ちょっと落ち着いてますね」と振り返った。

「試合前から落ち着いていて、必要以上に昂ることもないし、いつもの試合でもないし、その中で3回目ということでやるべきことに集中できていた。バスに乗っている時から『これは行けるな』という感覚があったので、いい精神状態で試合に入れたと思う」。0-1で前半を終えた後も、冷静にハーフタイムを迎えることができていたという。

 森保ジャパンにとっては逆転勝ちは2019年のアジア杯グループリーグのトルクメニスタン戦、ウズベキスタン戦のみ。親善試合では一度もなく、ビハインドからの反発力は長らく課題とされていた。「でも忘れていた。戦う前はそういうことも考えてたけど、入ったときは0-1だったら行けるなと思った」。我慢の前半から勝負の後半へ。そのゲームプランが見事に的中した。

「あまりにもプラン通りにことが進んでちょっとビックリしている」。そう本音をのぞかせた吉田はすでに27日のコスタリカ戦を見据えていた。「繰り返しになりますけど、1試合が終わっただけ。これでようやくスポットライトが当たった状態かなと思うので、これからどう自分たちが表現するかじゃないですか」。奇跡的な一戦を演じた主将は浮かれることなく、ここから3日間の準備期間に臨んでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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