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猛威振るった前半ドイツの左サイド攻撃…酒井宏樹「とてつもなく強かった」

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日本代表DF酒井宏樹(浦和)

[11.23 カタールW杯E組第1節 日本 2-1 ドイツ ドーハ/ハリファ]

 日本代表が劇的な逆転勝ちを収めたドイツ戦後、DF酒井宏樹(浦和)は「僕ら自身も勝ち点3が取れればもちろんベストなのは分かっていたけど、こんなに満足できる結果で終われるとは思わなかった。非常に嬉しい」とホッとした様子で話した。

 2012年から16年までハノーファーで過ごした酒井にとって、かつて過ごした国であるドイツとの対戦。14年にブラジルW杯を制した際のチームからはスケールダウンしたという評価も数多く聞かれるが、その強さは十分に感じていたようだ。

「とてつもなく強かった。どのポジションもいい選手もいましたし、自分たちもちろんできるという自信があって臨んだけど、完成されたチームだった」

 特に洗練されていたのは酒井が守る左サイドの攻撃。19歳のMFジャマル・ムシアラが常に中間ポジションを取り、DFダビド・ラウムが何度も攻め上がってくる中、再現性のある攻撃を繰り出し続け、日本の失点につながったPKもそのエリアを崩されてのものだった。

「想定以上に左サイドバックが上がってきた。そしてムシアラが中に入ったのでつかみづらかった」。そう振り返った酒井は前半の戦いぶりについても「大崩れしないことが大事だと思ったけど、でもひどかったですね……」とポツリ。「結果論だけど、局面は十分戦えるメンバーがいるので、そこまでリスペクトしなくても」と話した。

 そう思うのは3バックに動かした後半、果敢な姿勢で押し込むことができたからでもあった。「練習試合でイタリアが結構な大差で負けていたので、どう行くかというのはすごく練っていましたし、前から行ったところで……というふうには見ていた。でも後半に前から行ったら取れたので、本当にサッカーはわからない」。堂々たる逆転劇を驚きまじりで振り返った。

 また自身のパフォーマンスにも満足しなかった。「自分は欲張りなのでもうちょっとできたと思う。勝ったのが全てだし、そこまで欲張ることはできないけど、自分の面にフォーカスするともっとできた」。多くの選手が「1失点で抑えたのが勝因」と口を揃え、2人を相手に守備対応した酒井の貢献も大きかったが、「止めている感覚はなかった。僕は2人を相手にしても止める自信は常に持っているので、そういう意味で少し悔しい」と厳しい表情を浮かべていた。

(取材・文 竹内達也)
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