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先発W杯デビューの前田大然「サッカー人生は1年でも変わると実感した」

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FW前田大然(セルティック)

 運命のカタールワールドカップ初戦。強敵ドイツを相手にセンターフォワードで先発出場したのは日本代表が誇る韋駄天FW前田大然(セルティック)だった。

 東京五輪世代を中心に臨んだ2019年夏のコパ・アメリカでA代表デビューを果たすも、フルメンバーでは今年1月のアジア最終予選で初陣を飾ったばかりの25歳は「自分があのピッチにスタメンで出るというのはもちろん4年前は想像していなかったし、ここ1年でも想像していなかった。4年でサッカー人生は変わるし、1年でも変わるというのを実感した」と感慨を語った。

 アジア最終予選2試合、6月シリーズ3試合に出場したが、いずれも途中出場。それでも9月のドイツ遠征アメリカ戦で先発に抜擢され、一躍レギュラーポジションを掴んだ。「まさか自分がというのがあって、よくわからない状況だった」。それはW杯の舞台に立っても同じ。「本当に全く想像していなかったというか、最終予選ですら自分が出られるとは思っていなかった。何があるかわからない」と驚きは隠せなかった。

 もっともピッチでは落ち着いていた。「僕自身はそこまでW杯という実感が湧いていないのは事実。周りの反応を見ると大きいなと思うけど、僕自身はW杯というのは意識してやっていない。平常心でプレーできていると思う」。求められる役割は前線からのプレッシングと、カウンターのフィニッシャー。その道においては日本で追随する者のない適任だ。

 前半8分には、まさにプラン通りの場面が訪れた。「チームとしてあれが狙いだったし、僕自身もああいうのは得意」。右サイドを突破したMF伊東純也(スタッド・ランス)のクロスにファーサイドで反応し、ワンタッチでネットを揺らした。だが、そこではゴール前に入りすぎてしまってオフサイド。0-1となった前半終了間際のヘッドも枠を外れ、無得点のまま途中交代となった。

 それでも後半は途中出場のMF堂安律、FW浅野拓磨のゴールによって逆転勝利。「ただもう勝ってほしいという気持ちで見ていた」という前田は2人のゴールについて「俺が良かったなというのはある」と本音をのぞかせつつも、「次またチャンスがあれば狙っていきたい。しっかり仕留められるように頑張りたい」とここからの試合へ意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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