本格的なコスタリカ対策に着手した。ミーティングのため予定より約30分遅れてスタートした練習は冒頭部分以外、非公開となり、27日のコスタリカ戦に向けて戦術面の確認に時間を費やしたようだ。

　練習後、報道陣の取材に応じた日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)は「(コスタリカは)放り込むというか、前線の選手に当てながらやってくる。そこの対応はしっかりやっていきたい」と守備のイメージを膨らませた。

「26人だれが出ても同じパフォーマンスを出せるように準備できれば」と伊藤が話すとおり、ここでのターンオーバーは大会前から準備してきたプラン。コスタリカに勝って2連勝できれば、ドイツがスペインに引き分け以下に終わった場合、最終戦を残して日本のグループリーグ突破が決まる。

　伊藤らコスタリカ戦での先発が予想されるメンバーにとっても、自然と気持ちが高まるシチュエーションが準備されている。「勝ってグループリーグ突破を決めたい思いを持っている。自ずと隙は生まれないと思うし、集中力が増すと思う」。金星を挙げたドイツ戦後の慢心や気の緩みを否定した。

　コスタリカは初戦でスペインに0-7で大敗。あとがない状況でどんなプランで日本戦に臨んでくるか読みづらい部分もある。伊藤は「(コスタリカは)負けたら終わりなので、よりリスクを負わないサッカーをしてくるかもしれない。相手の出方は立ち上がりで見ないといけない」と、実際のピッチ上で状況を見極め、判断する重要性を口にした。

(取材・文　西山紘平)

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