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ドイツ戦の前半をどう捉えるべきか…久保建英「前から行っておきたかったなという結論」

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日本代表MF久保建英(ソシエダ)

 劇的な逆転を見せたカタールW杯初戦のドイツ戦では、3-4-2-1へのシステム変更まで一方的にボールを握られていた日本代表。チーム内ではその戦いぶりに深い反省が共有されているようだ。25日の練習後、MF久保建英(ソシエダ)は「前から行っておきたかったなという結論がチームにもある」と明かした。

 日本は23日、カタールW杯初戦でドイツと対戦し、後半の2ゴールで逆転勝利を挙げた。前半は4-2-3-1で一方的な守勢を強いられたが、後半に3バックへのシステム変更と交代選手の起用が的中。森保一監督の采配にも大きな賞賛が集まっている。

 もっとも、前半の戦いぶりに課題が残ったのも事実。自身のW杯デビュー戦の雰囲気について「ドイツがすごく独特で、欧州の強豪とは五輪のスペイン以外で真っ向勝負で試合をしたことがなかったので新鮮だった」と振り返りつつ、次のように反省点を語った。

「あそこまでボールを持たれるとは思っていなかったし、前から行けなかったことであそこまでボールを持たれてしまった。振り返れるなら前から行っておきたかったなという結論がチームにもあるけど、厳密に準備して行った上でのあれだったので、結果的には勝てて良かった」

 前半のゲームプランはドイツが9月のUEFAネーションズリーグで敗れたハンガリーがイメージにあったという。久保は「力の差がある中、ドイツにやらせてしまった。プレッシャーをかけられなくて引いたら、ドイツはああいう試合展開に慣れている。たまたま直近のハンガリー戦で苦戦していたのもあってなんとか行けるんじゃないかなと思ったけど、時の運もあるし、PKで失点しまった。あれが0-0なら全然あの戦い方で粘れたと言えるけど、ある意味でそこも博打なのかなと思う」とビハインドになった現実を見つめた。

 その上で「チームとして言えるのはやっぱりどんな相手でもあそこまで引いたら難しい」と断言。「どのチームも前から行くチームが勝ちを取っているのがほとんどなので、多少ボールを握られてもいかに前から行くか。奪える位置も高くなるし、奪えなくても相手が全部つなぐのは無理なので、入れ替わられたらリスクがあるけど、そうすることができれば」と前を見据えた。

 ドイツ戦では自身も存在感を発揮できず、前半45分間のプレータイムで途中交代となった久保。「ボールタッチ数も前線の選手は僕も含めて一番多い選手でも6タッチくらいだったと思うけど、本来の自分を出しきれていないまま終わっている」。27日のコスタリカ戦に向けて「次からは長い時間でも短い時間でも自分本来のプレーを出せるようにしたい。チームの戦い方でもあそこまで引いていくのはここからどことやってもない。いつもどおりのプレーができれば」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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