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5バックの前に沈黙した攻撃陣…堂安律「相手のワナにハマってしまった」

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日本代表MF堂安律

[11.27 カタールW杯E組第2節 日本 0-1 コスタリカ アルラーヤン]

 5バックで守備を固めてきた相手に対し、スペースをこじ開けるアイデアや動き出しが足りなかった。4-2-3-1の右サイドハーフで先発し、5バックにシステム変更してからは2シャドーの一角としてプレーした日本代表MF堂安律(フライブルク)は「ポジショニングをどこに取ればいいか、最後まで考えながら終わってしまった。ドイツ戦は全員がもっと迫力を持って中に入っていったけど、体でねじ込んででも行く選手は、僕を含めていなかった思う」と唇を噛んだ。

 立ち上がりは勢いよく敵陣に迫り、開始1分で右CKのチャンスを奪取。前半13分には堂安の際どいクロスもあった。しかし、23分、24分と中盤でボールをカットされる場面が続くと、その後は日本の動きが止まった。停滞ムードが漂い始めた中で堂安自身は「自分が受けなくても背後へ走ってみたり、山根選手に(スペースを)空けようと斜めに走ったこともあった」が、打開策とまではいかなかった。

 スタジアム内は冷房がついているとはいえ、直射日光を浴びるエリアはさすがに暑く、消耗への不安もあったという。

「ボールを持っても簡単に相手に渡したり、ロングゴールを蹴ってしまったり、一つひとつの小さなミスが、相手にペースを与えたのかもしれない。勝ち点1でもOKという中で、やっぱり選手全員、頭の中で『この相手には勝ち点3を取らないといけない』というのが少しよぎってしまった。焦るな、焦るなとは言いつつも、結果だけを見ると相手のワナにハマってしまったような印象がある」

 チームは大会前から初戦の結果にかかわらず、第2戦のコスタリカ戦で勝ち点3を取るという意思統一をしてきた。ドイツ戦に勝っても気を緩めないという意味では良かったが、初戦で勝ち点3を得たアドバンテージを生かし切れなかった。

「1戦目を見てファンになってくれた人もいっぱいいると思う。2戦目の試合を見て少しガッカリした方もいると思う。3戦目を見てもう1回、虜にして次のラウンドに進みたい」と前を向いた堂安。第3戦の相手は昨夏の東京五輪準々決勝で対戦したスペインだ。

「まったく別の大会ですし、大きさは全然違いますけど、全員が何くそと思わされた相手。若い選手にとっては借りを返せる最高の舞台になる。僕たちはやれることをやって、自分たちの力見せたい」と意気込んだ。

(取材・文 矢内由美子)

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