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スペイン戦に向け明確なプランを思い描く長友佑都「勝機はある」

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日本代表DF長友佑都

 コスタリカ戦(●0-1)から一夜明けた現地時間28日午前(日本時間28日夕)、日本代表DF長友佑都(FC東京)がオンラインで報道陣の取材に応じ、コスタリカ戦について「難しさはあった」と改めて振り返った。

「(2-1で逆転勝ちした)ドイツ戦は戦い方がハッキリしていたし、明確に戦えた。コスタリカ戦は最低、引き分けでもいいということで全体的にもそうだし、守備陣も絶対に失点したくないという気持ちで入った」

 5バックで守備を固める相手を攻めあぐね、前半の途中からシステムも変更して攻勢を強めたが、最後まで攻め手を欠いた。「サッカーが慎重になりすぎたなという印象で、前半からリスクをかけて攻撃する場面も少なかった。そこはちょっと難しさを感じた」と指摘した。

 試合後には選手同士でも話し合い、「もっと大胆な攻めというか、裏を狙うとか、サイドで強引に突破したり、ミドルシュートを打ったり、そういった大胆さに欠けていたのは反省としてあるという話をした」という。

 ドイツ戦金星のあとの痛恨黒星。ショックは大きいが、引きずるわけにもいかない。「W杯が終わったわけではない。まだ他力ではなく、自力で突破できる。スペイン戦にすべてをかけて戦うし、ドイツ戦のような戦いができれば、絶対に結果が出ると思っている」と、12月1日のグループリーグ最終節・スペイン戦に気持ちを切り替える。

 前日夜に行われたスペイン対ドイツの試合も見た。「ドイツが前からプレスに行ってもなかなかボールを奪えなかった。スペインのポゼッションに関しては完成度が高いなと見ていて感じた」。それでもスペインに対し、「隙はあるなというのはドイツ戦を見ても感じた。その隙をしっかり突ければ、日本にも勝機はある」と強調した。

 日本はスペインに勝てば、自力で決勝トーナメント進出が決まる。逆に負ければ他会場の結果に関係なく敗退が決定。引き分けた場合は条件が複雑だが、コスタリカ対ドイツでコスタリカが勝つかドイツが2点差以上で勝った場合、日本は敗退となる。コスタリカ戦のように引き分けのケースを考えるのではなく、まずはスペインに勝つことを目指して試合に入るべきで、逆に言うと、ゲームプラン、戦い方は明確になる。

 長友もこうした展開について「僕自身はプラスに捉えていて、引き分けでもいいのかどうなのかがボヤっとしているほうが戦い方は共有しづらいし、難しい」とキッパリ。「勝たなきゃいけないほうが戦い方はハッキリしてやりやすい。自分の中で90分の戦い方が見えている。自分たちの力を信じてそれを出すだけだと思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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