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批判受け止めるGK権田修一が森保監督の言葉に感謝「それで何度も救われてきた」

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会見に出席したGK権田修一(清水)

 日本代表の森保一監督とGK権田修一(清水)が30日、カタールW杯グループリーグ第3節スペイン戦(12月1日・ハリファ)の前日会見に出席した。ドイツ戦(○2-1)の大金星から一転、コスタリカ戦(●0-1)の敗戦で批判が強まり、“手のひら返し”という声も上がる中、指揮官は「勝てば賞賛、負ければ批判されるのは当たり前のこと」と受け止めた。

 会見で上がったチームへの批判に関する質問に対し、先に答えたのは権田。コスタリカ戦の失点シーンについて「準備の段階でポジション修正をしっかりできていれば止められた感覚がある」と振り返り、「批判をされたり盛り上がるのはW杯が注目されている舞台だから」と冷静に受け止めつつ、自身の心持ちを明かした。

「自分の中で思っているのは何があっても結局プレーするのは自分。自分やチームがチームが賞賛されたから自信過剰になっても良くないし、批判されたから自信を失っても良くない。森保監督とやってきたことを信じてやること。トーナメントに向かって信じ続けていくことが大事」。

 そう語った権田は「天気と同じでストレスに感じても仕方がない。自信を持って行きたい」と前を向いた。

 続いて質問に答えた森保監督は「選手がしっかりしたことを言ってくれるので監督が喋りづらい。先に喋ればよかった」と冗談まじりで切り出しつつ、賞賛と批判を「当たり前」ときっぱり。「賞賛も批判も含めて日本国民がサッカーに興味を持ってもらい、サッカーというスポーツを認識してもらい、議論してもらえることを嬉しく思う。それだけサッカーが日本国民の皆さんの日常に寄り添って見てもらえるスポーツだということ」と前向きに受け止めていた。

 また「議論は自由で、見方も自由。自由にしていただければ。自分の思いをぶつけてほしい。喜ぶのもいいし、ストレスをぶつけるのもいい。全てが嬉しい」とコメント。「われわれが日本の代表として世界の舞台で戦う上で、日本人の魂と誇りを持って、日本のために戦いに挑むということは共有できていると思う。サポーターの皆さん、国民の皆さんに喜んでもらえるように日々戦いに挑むだけ」と力を込めた。

 また権田はミスが起きた際、森保監督から伝えられた言葉も明かした。「GKというポジションもあって失点には常に絡んでしまうが、(1-2で敗れた国際親善試合)カナダ戦の後も、コスタリカ戦の後も、『過去は変えられない。未来を変えることはできる』と言われた。そういう(批判が集まる)ポジションなので悔しいことはあるし、もう少し何かできたんじゃないかと思うこともあるけど、変えられるのは過去ではなく未来。それは監督の言葉で大事にしている。それで何度も救われてきた」と指揮官への感謝を語った。

(取材・文 竹内達也)
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