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批判の的となった伊藤洋輝、名誉挽回のチャンス待つ「このままでは終われない」

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日本代表DF伊藤洋輝

 悔しさはピッチの上で晴らすしかない。カタールW杯グループリーグ最終節・スペイン戦を翌日に控えた30日の練習後、日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)が報道陣の取材に応じ、27日のコスタリカ戦(●0-1)に改めて言及した。

 コスタリカ戦でDF長友佑都に代わって後半開始から途中出場した伊藤は3バックの左に入ったが、引いて守る相手を攻めあぐねる展開の中、W杯デビュー戦という緊張や重圧もあり、消極的なプレーが目立った。試合後には厳しい批判にさらされ、SNSなどでは誹謗中傷も浴びた。

 こうした状況を受け、長友が「若手が躍動できなかったり、そういう部分は僕の雰囲気作りが甘かったのかなと感じている。批判は当たり前のことだけど、若手選手ではなく、そういう雰囲気を作れなかった僕にもっと批判が来るべきだと思う」と、伊藤ら力を発揮できなかったW杯初出場組の若手を擁護するコメントを発するほどだった。

「悔しさだけですね」。コスタリカ戦をそう振り返る伊藤は「個人的に物足りないパフォーマンスだったことは自覚している。このままでは終われないし、チームとして勝つしかない。トーナメントに行くためにも、チームが一つになって向かえば、必ず結果は得られると思っている」と、チームの一員としてスペイン戦に向けて集中する。

「批判されているのは分かっている。まだまだ成長できると思っている」。こうした逆境や批判の声をバネにし、さらなる成長の糧にするしかない。「スペインにしっかり勝って、トーナメントに行きたい。(今回の経験が)次に生かせるようなプレーになればと思っている」。スペイン戦、そして決勝トーナメントで別の姿を見せることしか考えていない。

(取材・文 西山紘平)

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