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31歳W杯デビューでスペイン封じたDF谷口彰悟「いつチャンスが来てもいい準備はしていた」

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MF田中碧と抱き合うDF谷口彰悟(川崎F)

[12.1 カタールW杯E組第3節 日本 2-1 スペイン]

 31歳にしてW杯デビューを果たし、スペイン撃破とグループリーグ1位突破に大きく貢献した。日本代表DF谷口彰悟(川崎F)が3バックの左で先発。前半に1失点を喫したものの全体を通じて落ち着いた守備で日本の逆転勝利に貢献した。

「いつチャンスが来てもいいような準備はしていた。初めてピッチに立たせてもらって、もちろん緊張はしたけど、比較的落ち着いてゲームに入ることができた。スペイン戦で勝ち点3を取ってグループリーグを突破するというタスクをしっかり達成することができたのでとにかく今は嬉しいです」。つとめて興奮を抑えようとしつつも言葉が弾む。

 前半は静かな立ち上がりだったが、11分、クロスへの詰めが甘くなったうえに守備連携でズレが生じ、手痛い失点を喫した。

 しかし、そこで崩れないのが今の日本。「ああいう形で先に失点してしまったが0-1でも我慢しながら、他会場の状況も含めてとにかく我慢強く戦うというのは、試合前からずっとみんなで合わせていたこと。最小失点に抑えながら、とにかくチャンスを伺うということを今日もできた」と胸を張った。

 堂安律と三笘薫が入った後半は守備のハメ方を微修正しながら好機をうかがった。「律は時間をつくれますし、薫はウイングバックだけどできるだけ高い位置で仕事させたい」と2人の特長を生かす意図を持ちながらの試合運び。「チームとして(交代)選手を生かすというところは共有できたかなと思います。しっかり相手を惑わすことができて、逆転まで持っていくことができた。律のシュートが入って、選手たちも、会場も、ドイツ戦を彷彿させるような空気になった」と振り返った。

 元チームメートの田中碧のゴールが認められなかった時は「頼むからゴールであってくれ」と祈っていたというが「でも、ゴールじゃなくても、とにかく気持ち切らさずに集中力高くやろうとは思っていました」。役目を果たした達成感が言葉にも表情にも出ていた。

(取材・文 矢内由美子)
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