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W杯で実現した念願の“再結成”…劇的弾の田中碧に守田英正「よく仕事してくれた」

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MF守田英正(スポルティング)とMF田中碧(デュッセルドルフ)

[12.2 カタールW杯E組第3節 日本2-1スペイン ドーハ/ハリファ]

 コスタリカ戦の終盤にクリアミスを奪われ、決勝点を献上してから中3日。「絶対に次は勝たないといけなくなった。強い相手だけど準備して絶対に勝つ」と決意を語っていた日本代表MF守田英正(スポルティング)が2試合連続で先発し、川崎F時代の同僚であるMF田中碧(デュッセルドルフ)とダブルボランチでコンビを組んでプレーした。

「試合前から『やっと2人で出られるな』という話をした。最終予選も含めて、自分たちが出られなかった時も、いつか一緒にやろうみたいな話はしていたし、あいつも僕もお互いのことがわかっているので、お互いにいることで安心感があったと思う」

 田中のゴールを巡ってVARの判定待ちとなっていた数分間は「感覚的に多分決まったなというのは思っていた。あそこへ入っていけるのがあいつ。よく仕事をしてくれた」と相好を崩して称えた。

 前半はスペインの巧みなポジショニングとクオリティーの高いパス回しに手を焼き、ガビやセルヒオ・ブスケツを捕まえきることができなかったが、ハーフタイムに左CBの谷口彰悟と話し合ってマークのつきかたを修正したという。

「後半にシフトチェンジして、人に強くいくことを意識してやったら、相手も圧を感じてミスが増え、良い奪い方ができて、得点にも繋がった。役割がはっきりできた」

 前半11分、アルバロ・モラタに先制点を決められたが、「早い時間帯で先制されたのですごく苦しい展開だったけど、ドイツ戦で1失点してから逆転勝ちするという前例があったので、前半のうちは追加点を取られないようにやった。トータル的には良かった」と安堵の表情を浮かべた。

 もっとも、自身のプレーに関しては「勝ちましたけど、僕の個人のプレーは正直、よくなかった。ボールをロストする回数も多くて、前にもっと運べたと思う。個人的にはある意味悔しい」と唇を噛んだ。

 その言葉通り、ボールが足につかず体から離れたところを奪われてピンチになるシーンが目についた。左ふくらはぎ痛で離脱していた影響が残っているのか、寄せられた時の力強さもなく、本来の守田の実力はまだ出せていない印象だ。そのあたりは決勝トーナメントの課題になっていくはず。課題を解決して勝ち進んでいきたい。

(取材・文 矢内由美子)
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