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負傷明けでもJ・アルバ、ファティを封じた冨安健洋「プレミアでやってるんで」

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ともにプレミアリーグでプレーするDF冨安健洋(アーセナル)とMF三笘薫(ブライトン)

[12.1 カタールW杯E組第3節 日本 2-1 スペイン]

 日本代表は2-1で迎えた後半23分、スペインがFWアンス・ファティとDFジョルディ・アルバを左サイドに入れるのを待っていたかのようにDF冨安健洋(アーセナル)を右ウイングバックに投入した。この采配は見事に的中。盤石の対人守備でスペインの攻撃的なカードを封じ切り、そのまま逃げ切りに成功した。

 圧巻だったのは後半30分の場面。スルーパスに反応したJ・アルバがスピードに乗った状態でサイドを駆け上がり、一度は抜け出したかのように思われたが、冨安は驚異的な読みと加速で身体を入れると、ボールはそのままゴールライン外へ。百戦錬磨の左SBが繰り出すオーバーラップに見事に対応してみせた。

 もっとも、こうした世界レベルの相手とのマッチアップにも冨安は「プレミアでやってるんで。日常が出せたかなと」とサラリ。「もっともっとできると思う」と冷静に語っていた。

 その後もバルセロナで攻撃の中心を担うファティ、J・アルバが何度もサイドをえぐってきたが、危なげない対応に終始。「滉くんが隣にいて、ある程度後ろを任せられる選手なので、信頼しているからこそ、サイドに入った時により近く行けた」とDF板倉滉への感謝も語った冨安だったが、板倉からも「隣にいて安心感があった。助かった」と称賛の声が上がった。

 11月上旬に所属クラブの公式戦で負った右太もも裏の怪我により、W杯に向けた活動でも別メニューでのスタート。45分間プレーした初戦のドイツ戦(○2-1)後も全体練習に参加できない日々が続いた。それでもスペイン戦で復帰を果たし、「20分強くらい出られたので、いいコンディション調整になった」と冨安。史上初のベスト8に向け、頼れる男が帰ってきた。

(取材・文 竹内達也)
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