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仲間に伝えていた「1点リードしたら俺に任せろ」右ひざ痛の遠藤航がサプライズ出場

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日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)

[12.1 カタールW杯E組第3節 日本 2-1 スペイン ドーハ/ハリファ]

 コスタリカ戦で古傷の右膝を痛めて別メニューが続き、スペイン戦は欠場やむなしかと思われていた日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)が2-1とリードした後半42分、先発のMF田中碧(デュッセルドルフ)と交代でピッチに立つ“サプライズ出場”。アディショナルタイムの7分間を含めて約10分間、クローザーとしての役割をまっとうした。

「ドクターにはもしかしたら無理かも、と言われたんですけど、思った以上に回復したのでよかった」。コスタリカ戦からの3日間は一度もチームに合流しないままの試合出場だったことを明かしつつ、「とりあえず靱帯は問題なく、そんなに大きな怪我ではない。ただ、自分でもびっくりするぐらいよく治った」と明るい表情で語った。

 代わりに先発出場を飾った田中には「1点リードしたら俺に任せろ」と言って背中を押した。「それをまさか碧が決めるというのはサプライズ。でも、あそこに碧が入っていくというのは信じていたし、逆に僕が出たらあそこまで入ってたかわからない」とうれしそうに振り返る。

 日本はこれでW杯優勝経験国のドイツとスペインに勝利し、グループ1位通過が決まった。「なぜコスタリカに勝てなかったんだ」。苦笑いしながらそう言った遠藤は、「世界を見ても多分、日本がこのグループを1位で突破するなんていうことは多分思われていないから、良い意味でサプライズを起こそうということをチームで思っていた。みんなの思いが詰まったこのドイツ戦とスペイン戦だった。これだけW杯に懸ける思いを持ってる選手たちが集まっているのだなと思う」と誇らしげに言った。

「今回に関してはまだ完璧には治ってないですけど、次は多分100%に近い状態でいけるんじゃないかな。リバウンドを見てだけど、問題ないと思う」決勝トーナメント進出を決めた日本にとって遠藤が軽傷だったことはこのうえない朗報だ。

(取材・文 矢内由美子)
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