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ドイツ、スペイン連破で冨安健洋「次のステップに進まないといけない国だと思う」

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DF冨安健洋(アーセナル、写真右)

[12.1 カタールW杯E組第3節 日本 2-1 スペイン ドーハ/ハリファ]

 カタールW杯スペイン戦の試合後、日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は神妙な表情で語った。「90分全てではないかもしれないけど、自分たちを過小評価しすぎずに戦うステップに進んでもいいのかなと思っている」。ドイツ、スペインと強豪を連破して決勝トーナメント進出を果たした日本だが、世界最高峰のリーグで戦う24歳はさらにその先を見据えていた。

 圧倒的守勢の中で我慢の前半を過ごし、勝負の後半でひっくり返すというゲームプランが2度も的中し、ドイツとスペイン相手に2連勝を収めた今大会の日本代表。負傷明けの冨安はいずれの試合も後半から出場し、逃げ切り態勢に入ったチームを5バックの一角で支えていた。

 スペイン戦の試合後には「ビハインドの状況になっていたら、後半はよりアグレッシブに行くというところは試合前のミーティングでも話をしていたのでそれを体現できたと思う」と胸を張った冨安。それでも日本代表の選手が持つクオリティーを踏まえれば、もっとできるという思いがあるようだ。

「90分そういうふうに振る舞えるかはわからないけど、実際にドイツ戦の後半、スペイン戦の後半はやり合う形で戦って、実際に逆転できている。だからと言って力があると簡単に言えるわけではないけど、次のステップに進まないといけない国だと思っている」

 冨安が教訓として挙げたのは、今回のグループで最も格下とみられたコスタリカ戦での敗戦。「勝ち点1なのか3なのかという微妙なところがあって、日本の力を100%出し切れなかった」と振り返る。

 もちろん、ゲームプランの判断は森保一監督らスタッフ陣も含めて行うもの。冨安は「このタイミングでやるのか、違うタイミングでやるのかはチームとして共有しないといけないし、それは監督が決めること」とも強調する。

 それでも冨安をはじめ世界トップクラスのクラブでプレーする選手が増え、世界の強豪とも伍する期待ができるのも事実。「ここからはノックアウトステージになるし、しっかりと勝ちに行くアクションを起こすのも日本が次のステップに進むことにおいて必要なことかなと思う」と話した冨安は「そこはこの大会でも示していけたらいいなと思う」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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