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クロアチアは「日本と似ている」田中碧が警戒するキーマン3選手

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日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)

 クロアチアのキーマンに大きな敬意を払った。日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が3日、カタールW杯決勝トーナメント1回戦クロアチア戦(5日・アルワクラ)に向け、報道陣のオンライン取材に対応。MFルカ・モドリッチ(R・マドリー)らが構成する中盤の3選手を「世界的に見てもトップクラス」と警戒した。

 日本史上初のベスト8入りがかかる決勝トーナメント1回戦。対戦相手は全回大会準優勝のクロアチアに決まった。

 クロアチア戦に向けて田中は「すごくテクニカルで、個人としてもハードワークしてくる印象。中盤3人がチームの核。そこの攻防が鍵になるのかなと思う」と展望。ここまで全試合に先発しているL・モドリッチ、MFマテオ・コバチッチ(チェルシー)、MFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)の3ボランチに警戒を示した形だ。

 クロアチアは4-3-3の陣形で、ブロゾビッチがアンカー、モドリッチとコバチッチがインサイドハーフに入る。しかし、ボールに関わる際にはインサイドハーフが大きく動き、流動的なポジション取りをする場面も多い。

 田中は「そこの攻防、彼らに時間とスペースを与えないことが大事になる。そこの攻防次第でゲーム展開が変わる。そこの局面でどちらがボールに関われるかが変わる。キーになるんじゃないかと勝手に思っている」と警戒。とくにモドリッチには「ボランチの中でもどのエリアでもプレーできる選手の象徴で、動ける選手。なおかつ得点も取れるのは世界的に見てもトップクラス」と敬意を欠かさなかった。

 ゲームメークと機動力、そして得点力を武器とする田中にとって、R・マドリーとクロアチアで10番を背負うモドリッチはいわばロールモデル的な存在。「アウトサイドのキックは憧れるけど全然できない」と冗談めかした田中だが、「僕も動かないボランチではなく、動くボランチなので、彼のプレーは見るし、ポジショニングも見る」と言い、対戦が「すごく楽しみだなと思う」と目を輝かせた。

 チームとしては「日本と似ている」という印象を持ったという田中。「どんなシチュエーションにも対応できるのが彼らの良さ。主導権を絶対的に握るチームでもないし、握ろうと思えば握れるけど、ドイツ・スペインのように圧倒的に握りたい感じがしない。柔軟性や対応力に長けている」という点からだ。

 そうした試合では互いに出方をうかがう拮抗した展開になることも予想され、重要になるのは均衡を破れるようなゴール。スペイン戦で積極的な攻撃参加から決勝ゴールを陥れた田中も虎視眈々と狙っている。

「ゴールで這い上がってきた部分もあるので」。そう意気込んだ田中は「(スペイン戦では)ゴール以外のところで満足はいっていないし、物足りなさを感じているけど、勝つためにはゴールが必要」ときっぱり。「どんな形であれ、スペイン戦のように泥臭い形であれ、ミドルみたいな派手なのもそうだし、自分に求めていければ」と力強く意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)

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