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史上4度目の“ベスト8挑戦”に冨安健洋「このチームは破っていける力がある」

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DF冨安健洋(アーセナル)

 日本代表史上初のベスト8進出をかけた大一番で、DF冨安健洋(アーセナル)にワールドカップ初先発のチャンスが巡ってきそうだ。劇的な逆転勝利を挙げたドイツ戦(○2-1)、スペイン戦(○2-1)でチームを支えた24歳は「もちろん簡単ではないし、だからこそこの壁を今まで破れていない。あと1日あるので壁を破れるように準備したい」と力を込めた。

 11月上旬にUEFAヨーロッパリーグで痛めた右太もも裏は「問題ない」(冨安)。最終ラインはスペイン戦で今大会2度目の警告を受けたDF板倉滉(ボルシアMG)の1試合出場停止処分を決まっており、決勝トーナメント1回戦クロアチア戦(5日・アルワクラ)では冨安の出番が見込まれる。

 対戦相手のクロアチアはここまで4得点1失点と堅守が光るチーム。いずれの得失点も第2戦カナダ戦(○4-1)で、初戦モロッコ戦と第3戦ベルギー戦は0-0に終わっているなど、我慢強い戦いが目立っている。

 冨安は「4点は取っているけど、どちらかというと固いチームという印象のほうが残っている」と分析。さらに「前回大会も彼らは延長やPKで(決勝まで)勝ち上がっているし、粘り強さは明らかに特徴。僕らもそこは負けちゃいけない部分」と断言。「僕らも固い試合をすべきだと思うし、DFなので無失点に抑えることができればいい」と展望を述べた。

 お互いに我慢を強いられる展開が想定される中、日本が反省すべきは第2戦コスタリカ戦(●0-1)の戦い方だ。

「勝ち点1なのか3なのか難しい部分があったからああいう試合になってしまった」。敗因を素直に見つめた冨安だったが、これを教訓にしていく構え。「今回はノックアウトステージだし、もう少し中途半端にならず、守る時は守る、点を取りに行く時は点を取りに行くとはっきりしないといけない。あの時は結果的に負けているし、中途半端で負けるのが一番良くない。悔いも残るので、100%出せる試合にしたい」と意気込んだ。

 日本はこれまで2002年の日韓W杯、10年の南アフリカW杯、18年のロシア大会でいずれも決勝トーナメントに出場したが、悔しい敗戦。悲願のベスト8に向けて、これが4度目のチャンスとなる。

 前回大会、2-0から逆転負けしたベルギー戦を振り返った冨安は「あれこそが難しさ。今まで破れていない壁だと思う」と述べつつも、「簡単じゃないと思うし、何かがそこにあると思うけど、このチームはそういったものも破っていける力があると信じている」と断言。「自分たちを信じることが力になるので、考えすぎず、感じたままにプレーするのが一番だと思う。信じて次のステージに行ければ」と闘志を燃やした。

(取材・文 竹内達也)

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