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鮮烈W杯デビューの谷口彰悟がクロアチア戦で心がけること「スペインとは全く違う」

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DF谷口彰悟(川崎F)

 グループリーグ突破がかかったスペイン戦(○2-1)で先発W杯デビューを果たし、逆転勝利を収めた日本代表を最終ラインで支えたDF谷口彰悟(川崎F)。決勝トーナメント1回戦クロアチア戦ではDF板倉滉(ボルシアMG)が出場停止となるため、システム次第では引き続き先発に抜擢される可能性がありそうだ。

 3日の練習後、報道陣の取材に応じた谷口はかつて共に川崎Fでプレーしたチームメートを「本人が一番悔しい。リフレッシュして、また次の試合に備えてほしいとみんなで言っている」と気遣いつつ、「誰か他にチャンスが巡ってくるし、みんなそれぞれいい準備をしている。誰が出ても遜色なくやれるし、やらないといけない」と決意を語った。

 何より森保ジャパン発足当初から目標に掲げてきた「日本サッカー史上初のW杯ベスト8」まであと1勝。「この試合がどれだけ大事かはチーム内でも共有できているし、歴史を塗り替えるチャンス。この一戦にかける思いはすごく強い」とモチベーションは高い。

 対戦相手のクロアチアは前回ロシアW杯準優勝の強豪。当時のメンバーは多くが残っており、中でもMFルカ・モドリッチ(R・マドリー)、MFマテオ・コバチッチ(チェルシー)、MFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)の3ボランチは世界屈指のクオリティーを誇る。スペインと同じ4-3-3の布陣だが、システマチックな位置取りをしてきたスペインに対し、クロアチアはより流動的。谷口は両者の違いを心掛けながら対応しようとしている。

「スペインは(セルヒオ・)ブスケツが常に底にいたけど、クロアチアはブロゾビッチとかモドリッチが流動的に動く。そこはスカウティングできているし、それを見て自分たちがどう捕まえに行くのか、誰がどう見るのかも確認しながらやっている。システムは同じような感じだけど、スペインとクロアチアでやっていることは全く違う。スイッチの切り替えは間違いなくできている」

 また素早いボール奪取が自慢のスペインに対し、クロアチアはミドルゾーンで守備ブロックを構築するのが基本形。日本がボールを握る時間帯を作れる可能性もあり、その場合は谷口の配球力がカギになりそうだ。

「相手の守備のやり方、どういうところが空いてきそうというのはスカウティングしながら話はしている。ドイツ、スペインも我慢して我慢してだったけど、僕らはもちろんそれがしたくてそうしているわけではない。相手との力の差、相手のスタイルを考えた上でそういう戦い方を選択している」

 ドイツ戦、スペイン戦での戦い方をそう振り返った谷口は「それが永遠に通用するとは思っていない」ときっぱり。クロアチア戦ではより主体的にボールを動かしながら戦う可能性も示唆しつつ、「できればボールを持って自分たちの時間を増やしたいと思っている。どうやってボールを持てるか、どうやって相手を崩していけるかはしっかり話し合いたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

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