日本の快進撃を支える切り札の一人だ。ここまで3試合すべてに途中出場している日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)は「どのタイミングで使われてもいい気持ちでトレーニングに臨んでいる」と、5日の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦に向けても、これまでと変わらず最善の準備を続けている。

「スタメンの選手、途中から出る選手、出られない選手がいるけど、やる準備は変わらない。チャンスが来たときにチームに貢献する。スタメンではないからその準備が変わるかというとそんなことはまったくない」

　ベンチスタートが続く現状にも「ここに来たからには吹っ切れていて、やってきたことを100%ピッチで出すことにしか目を向けていない。自分の持っているものを一つも余すことなく、出し切ることだけに集中している」と迷いはない。

　今大会は森保一監督の大胆な采配も注目されているが、プロ入りした13年から海外移籍するまでの3年半、広島で指導を受けた恩師について「さすがやなとしか言えない」と笑顔で話し、「スペイン戦が終わって何回素晴らしいと言ったか分からないけど、言葉で発しても、そんなもんじゃ足りないぐらい素晴らしい。エグいなって思う」と感嘆していた。

(取材・文　西山紘平)

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