beacon

またも阻まれたベスト8の壁…吉田麻也は代表引退も示唆「僕はもうそこには…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.5 W杯決勝T1回戦 日本 1-1(PK1-3)クロアチア アルワクラ]

 目に涙を浮かべ、時折、鼻をすすった。またしても阻まれたベスト8の壁。日本代表DF吉田麻也(シャルケ)は「よく頑張ったと思う」とキャプテンとして選手たちをねぎらった。

「明日もみんなで練習したかったし、少しでも長くこのチームでやりたかった」。そう悔しさをにじませた吉田にとっては、前回のロシアW杯に続く2大会連続のベスト16敗退。日本代表としては02年日韓W杯、10年南アフリカW杯を含め、4度目の挑戦で4度目のベスト16敗退となった。

「また日本サッカー全体で次の4年間、(ベスト8の壁を)どう乗り越えていくかを考える戦いが始まるんじゃないかと思う」。同時に日本の成長も感じた試合だった。「ドイツ戦、スペイン戦と違って、試合を支配する時間も長く持てた。ドン引きして守り切るサッカーをしたわけじゃない。こういう試合を強豪相手に出していけたのは今後の明るい材料だと思う」。そう胸を張った。

 ラウンド16で息切れした前回大会の反省も生かし、グループリーグ第2戦のコスタリカ戦では大幅にメンバーを入れ替えるなど、すべてはこの一戦を見据えて準備してきた。それでも、目標であるベスト8には届かなかった。

「監督もリスクを冒してターンオーバーして、計画どおり、プランどおりグループリーグを突破して、余力を残して挑んだ。向こうも疲弊していたし、プランどおり来ていたはずだけど、相手の守りが堅かった」

 PK戦では4人目のキッカーを務めたが、ゴール左下を狙ったキックはGKに阻まれた。昨夏の東京五輪準々決勝・ニュージーランド戦で蹴ったコースと同じで、「研究されていたかもしれない。(PKの)映像はそれしかないから」と悔やんだ。

 クロアチアの守備の堅さも実感させられた中、「サッカーは変わっていくし、インテンシティはどんどん高くなっていく。強いチームはどこも後ろを個で守れるチームが増えている。そこが求められるようになると思うし、冨安とか板倉とか伊藤洋輝がやっていかないといけなくなると思う」と指摘した。

 そこに自分自身はいないのか。そう報道陣に聞かれると、「僕はもうそこには……」と言及。あらためて今後の代表への関わり方を問われ、「ゆっくり考えます」と話すにとどめた。

(取材・文 西山紘平)

▶「FIFA ワールドカップ」決勝トーナメントもABEMAで無料生中継!ハイライト無料配信!
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2022W杯カタール大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2022W杯カタール大会日程&TV放送

TOP