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久保建英がパリ五輪出場に意欲「いい加減、代表で何かを成し遂げたい」

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マスクをしたまま取材に応じたMF久保建英

 4年間も待つわけにはいかない。体調不良で5日の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦を欠場した日本代表MF久保建英(ソシエダ)が一夜明けた6日、報道陣の取材に応じ、今大会の悔しさをぶつける次の目標として24年パリ五輪を挙げた。

「(東京)オリンピックのときと違って今回はちょっと不完全燃焼感もある。オリンピックは自分のやりたいことをやれた大会だったので、個人として勝手に満足して、一回これで区切ろうかなと思ってましたが、ワールドカップは不完全燃焼だったので、オリンピックでもしチャンスをもらえるのであれば出たい」

 パリ五輪時は23歳。「オーバーエイジでもないし、(日本が)出られるならチャンスはある。実現するのであれば全力で臨みたい。いい加減、代表で何かを成し遂げたいという思い。代表で勝ってみたいと思っている」。五輪出場には所属クラブとの交渉も必要になるが、「それは自分の実力次第で交渉すればいい話なので」と意欲を示した。

 カタールW杯ではグループリーグ初戦のドイツ戦と第3戦のスペイン戦に先発したが、いずれもハーフタイムに交代。ドイツ戦は守備に追われて持ち味を発揮できなかった一方で、チャンスをつくったスペイン戦も45分間のプレーにとどまった。

「よく言えばチームのためにやることはやれた。悪く言えば自分のやりたいことはやれなかった。こういう大会でチームのことを優先するのは当たり前だが、それを押し通すくらいの『個』が自分にはまだなかった」。そう振り返ると、「自分の見積もりの甘さというか、僕の今の状態なら押し通せるだけの『個』があるだろう、認めてもらえるだろうと思っていた自分の勘違いだった」と率直な思いを口にした。

 スペイン戦から2日後の朝に発熱し、そこから2日間は練習を欠席。クロアチア戦は宿舎のテレビで観戦したといい、「4年前のベルギー戦もテレビで見ていて、4年越しにまた……。風邪を引いたときはなかなかサッカーでうまくいかないな、なんでこうなのかなと思った」とこぼした。

 そんな中、試合前と試合後に森保一監督が部屋に来てくれたそうで、「僕としてはうつしたくないので『大丈夫ですよ』と言ったけど、来てくれてグータッチをした。終わったあとも、僕の存在を忘れてもおかしくない状況なのに来てくれて、本当にいい人だな、こういう人のもとに勝ちが転がってくるんだなと、改めて思った」と感謝した。

 今後はチームに戻り、再びラ・リーガでの戦いが待っている。個の能力を上げるため、「個人としてはソシエダをチャンピオンズリーグの常連にすればいいこと。今季、4位以内で終わって、もしくはヨーロッパリーグで優勝して、来季チャンピオンズリーグで戦うことがマストなのかなと思う」と見据えた。

(取材・文 矢内由美子)

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