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サッカーに魅了され、童心に帰った田中碧「それを教えてくれたのがW杯だった」

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日本代表MF田中碧

 W杯に魅了され、サッカーの魅力に改めて気づかされた。日本代表MF田中碧(デュッセルドルフ)はベスト16敗退に終わったクロアチア戦から一夜明け、「悔しい気持ちは変わらない。チームとしてここまでやってきて、このタイミングで終わってしまうのはみんな悔しいと思う」と、試合後と変わらず、悔しさをにじませた。

 グループリーグのドイツ戦、スペイン戦に先発し、スペイン戦では値千金の決勝ゴールも決めた。クロアチア戦は延長後半からの途中出場。W杯という舞台で欧州の強豪3チームと対戦し、個人としての課題も突き付けられた。

「シンプルにまだまだだなと思い知らされた。すべてが足りないなと。自分自身が目指すところとの差をこの4年間で埋めるために人生を歩んでいきたい」。26年にアメリカ、カナダ、メキシコで共催される北中米W杯を見据える24歳には、それと同時にワクワクする感情もある。

「この4年間でどれだけ自分が成長して戦えるのか、楽しみな部分もある。それがワールドカップの凄さであり、素晴らしいところなんだなと思う。この4年間が自分にとって勝負だと思っている」

 初めて出場したW杯で童心に帰る瞬間もあった。「ドイツ、スペインに勝って、いい意味で期待を裏切って、自分自身、熱くなれた。勝つこと、点が入ることがこんなにうれしいのかって久々に感じた。子供の頃に戻ったような感情になるというか、それがスポーツの魅力だろうし、サッカーの魅力だろうし、それを教えてくれたのがワールドカップだった」。悔しさも興奮も、喜びも悲しさも、すべての感情がこの大会には詰まっていた。

「負けたので悔しいし、それは一生忘れないだろうけど、スペイン、ドイツに勝ったときのうれしさも一生忘れないと思う。この悔しさを晴らすには4年後やるしかない。クラブと、国を背負って戦うということはまったく異なるものなので、またここに戻ってきたいなと思う」

 27歳で迎える次回のW杯。「4年後にここで味わえなかった感情を味わいたい」。悲願のベスト8を目指す新生・日本代表において、その中心にいなければならない男の一人であるのは間違いない。

(取材・文 西山紘平)

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