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「ずっとエースになりたいと言ってきたけど…」4年後見据える堂安律「リーダーになる」

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日本代表MF堂安律

 カタールW杯の戦いを終えた日本代表MF堂安律(フライブルク)にとって、クロアチア戦後の夜はベスト8の壁を破るための方法を仲間と議論する時間となったようだ。

 一夜明けた6日に報道陣の取材に応じ、「ドイツ、スペインのときにやった戦い方はすべて僕たち選手がやりたい戦い方ではない。勝つ可能性を上げるために取った手段であるだけで、全員が理想としているサッカーではない」と語り、この先の日本の戦い方について言及した。

 まず理想については「強豪国を相手にワールドカップという舞台で90分間しっかりボールを保持して勝ちたいというのがある」と言い切り、「いい選手が揃っているので、僕たちにはそれができるポテンシャルがあると思う」と続けた。

 一方で、今大会と同じくラウンド16でPK負けを喫した10年南アフリカW杯のあと、MF本田圭佑らを中心に「理想」を追い求めて臨んだ14年ブラジルW杯でグループリーグ敗退に終わった苦い歴史もある。そのうえでベテラン選手からは「だからこそ、理想とは程遠くても、粘り強い守備をベースとして持っていなくちゃいけない」という考えを聞かされたといい、「そのベースを持ちながら、理想を追いかけるというのがいいかな、と思っています」と結んだ。

 先発出場したクロアチア戦では、1点リードで迎えたハーフタイムに2点目を取りに行こうと話していたという。そこにあったのは「引き込むだけのサッカーでは僕たちも満足していないというのがあった。理想を求めながらベスト8を取りに行った」という姿勢。「後悔はしてないですし、そこに悔いはない」という。

 自身初のW杯ではドイツとスペインから1得点ずつを挙げたほか、セットプレーのキッカーとしてクロアチア戦でもFW前田大然の先制ゴールの起点となるどブレイクを果たした。「ずっとエースになりたいと言ってきたけど、リーダーにならなくちゃいけないと思う。自分がリーダーになる覚悟を持って、本当に今日からやっていきたい」と4年後を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)

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