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久保建英のパリ五輪世代招集も前向き?「我々のグループに必要な人材」大岩監督が22年を総括

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大岩剛監督

 2024年パリ五輪を目指すU-21日本代表の大岩剛監督が26日、オンラインで取材に応えて2022年の総括を行った。パリ五輪世代でもあり、カタールW杯メンバーだったMF久保建英(ソシエダ)について「可能であればの仮定の話なんですけど」と前置きをしつつ、「われわれのグループに参加できる回数が多くなれば、われわれのグループは大きくなれる」とチーム参加に期待を寄せた。

 大岩監督体制のU-21日本代表は今年3月に発足した。3月のドバイカップU-23で優勝し、6月にウズベキスタンで行われたAFC U23アジア杯では3位入賞となった。9月のアジア競技大会はコロナ禍の影響で来年9月に延期が決定したが、その穴埋めと欧州強豪国との対戦経験を増やすべく9月と11月に2度の欧州遠征を実施した。この一年で13試合を戦い、8勝3敗2分だった。

 11月のカタールW杯も現地で観戦したという大岩監督は、その率直な印象を「いち日本人としていろんなことを考えさせられたW杯」と語る。「サムライブルーの戦い方も、各国のレベルの高さも、W杯という独特のステージがどれくらいの影響があるのか、まざまざと体験をしてきました」。

 その体験を踏まえて、U-21日本代表への手応えも感じているようだ。「個人の考えだが、われわれのグループは前線から激しい守備をして、ボールをしっかりと後ろから握って、ゲームの中で主導権を握るという形でやってきた。一年を通して選手も理解をし始めて、プレーをし始めて、来年につながるような一年だった。そこも頭の片隅に入れながらW杯を見ていて、日本人として進むべき道、われわれが目指すところが少しだけ見えたのかな」。日本サッカーが歩む道のりに自信を口にした。

 2024年夏のパリ五輪まで残り一年半となり、その前には五輪予選となるAFC U23アジア杯も控える。大岩監督は23年を重要なタイミングと捉えており、一例として来季京都サンガF.C.に加入する関西学院大FW木村勇大の名前を挙げた。「来年から正式に京都の一員になるんですけれども、やっぱり日常が変わる。毎日毎日練習でよりレベルの高い選手たちとやることで気づいて、それが成長につながっていく」。来春からJリーガーになる学生や、新天地に移籍する若手のさらなる成長に期待を語った。

 さらに、指揮官は東京五輪やカタールW杯を経験したパリ五輪世代・久保にも言及する。久保はカタールW杯での戦いを終えた後に「オリンピックでもしチャンスをもらえるのであれば出たい」とコメント。パリ五輪への出場意欲を垣間見せていた。

 久保招集の質問が及ぶと、大岩監督は「われわれのグループに必要な人材」と口にする。「プロフェッショナルな姿をわれわれのチームメイトに見せることが、ひとつもふたつもわれわれのチームのレベルが上がることだと思う。可能であればの仮定の話なんですけど、われわれのグループに参加できる回数が多くなれば、われわれのグループは大きくなれる。そういうところも来年はしっかりと踏まえて活動していきたい」。単純な戦力増としてだけでなく、チームへの大きな刺激として、久保招集に前向きな姿勢を見せた。

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