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史上初の8年長期政権へ…続投オファー快諾した森保監督「最高に幸せな仕事」

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 日本代表続投が決まった森保一監督が28日、東京都内で記者会見を行い、「非常に光栄な気持ちと、ミッションに向けての難しさ、責任の重さを考えると身が引き締まる思い」と現在の心境を語った。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長によると、契約期間は2026年夏の北中米W杯まで。史上初の8年間長期政権でベスト16の壁を破る戦いがスタートする。

 森保監督は2018年夏のロシアW杯後、日本代表監督に就任。日本人として初めてW杯後の指揮を託された。17年10月から率いた東京五輪代表との兼任体制を活かし、積極的な世代交代を実施。21年夏の五輪本大会は4位に終わったが、今年11月開幕のカタールW杯はグループリーグでドイツ・スペインを破る番狂わせを演じ、史上初めて2大会連続のベスト16入りを果たした。

 決勝トーナメント1回戦ではクロアチアにPK戦の末に敗れ、目標としていたベスト8には届かなかった。それでもJFAは史上初めてW杯後の続投オファーを決断。田嶋会長は会見で「新しい景色を見ることができなかったが、ベスト8の新しい景色を見るためには一番ふさわしい監督であることが一番ポイントとなった」と太鼓判を押した。

 森保監督も続投オファーを快諾。代表監督は批判もつきまとう厳しい仕事だが、「カタールW杯で悔しい思いをして終わったこと。そして最高に幸せな仕事であり、日本人である喜びと誇りを持って世界に挑める素晴らしい職業であるということで決めさせていただいた」と笑顔で語った。

 来年3月の国際親善試合から新体制がスタート。森保監督は「次のW杯に向けて、まだ見ぬ新しい景色を見るため、一戦一戦結果に覚悟を持って挑戦していきたい。われわれの活動が多くの皆さんに支えられているという感謝の気持ちを持ち、日本人の誇りと日本人である喜びを持って、職責を全うしたい」と意気込みを語った。

 続けて「これから先の活動において、これまで以上の難しさがあると思う。これまでの日本サッカーの積み上げを活かしつつ、これから次のW杯に向けても確実に積み上げをしていけるよう、時代の変化に対応しながら勇気を持って挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値、スポーツの価値を上げていけるように全力を尽くしたい。これから先の道のりは間違いなく、厳しく険しいものになると思う。ただ普及・育成、Jリーグ、サッカーファミリー、サポーター、国民の皆さまの力を借りれば困難は必ず乗り越えられる。日本に不可能はないという信念を持ち、挑戦したい」と決意を示した。

(取材・文 竹内達也)

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