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中村憲剛氏、S級取得に意欲「指導者の道も邁進していきたい」

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JFA×中央大学『アスパス!協働プロジェクト』の最終回に出席した中村憲剛

 日本サッカー協会(JFA)の登録制度改革本部「JFAグロース・ストラテジスト」として活動する元日本代表の中村憲剛氏が16日、プロジェクトリーダーとして参画していたJFA×中央大学『アスパス!協働プロジェクト』の最終回に出席した。

 同プロジェクトは22年4月にスタートしたもので、中央大学国際経営学部の木村剛教授およびゼミ生が、「サッカーファミリーを増やすために、低関心層にJFAアプリを知って使ってもらうためには」をテーマに、同校OBでもある中村プロジェクトリーダーを交えて議論を重ねてきた。

 最終回の今回は、22年11月にサービスがスタートしたJFA初の公式アプリ「JFA Passport」の新規ユーザー獲得方法を、いくつかのチームに分かれた学生がパワーポイントを使ってプレゼンテーション。SNSを使った若年世代への働きかけなど具体例を用いた提案に、中村氏も「僕らは“サッカー畑”にいるから話が凝り固まっている。彼らの日常で見ているものが違うし、彼らの知恵を借りることは大事だと思った」と唸っていた。

 なお、今回のプレゼンはJFA役員らの審査にかけた上で、最も評価が高かった提案を今後の施策に採用する予定だという。中村氏は「大学側の柔軟性によると思うけど、どこでも出来る。今回のW杯メンバーでも大卒選手が9人。彼らが行くとかではなくても、(自分が)いろんなところに行って問題提起していくことが学生にとっても大きな経験になると思う」と今後の展開に期待した。

 関心が高まる自身の今後について。一部報道では日本代表スタッフ入りも噂されるが、それについては「いやいやいや」と笑みを浮かべ、煙に巻いたのみ。ただし指導者ライセンス取得については、「S級(講習)に今年行ければ」と話すと、「昨年、一昨年といろんな現場を踏ませてもらっている。しっかりと指導者の道も邁進していきたいなと思います」と気を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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