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日本代表NDに山本昌邦氏が就任! 反町技術委員長の兼務解消「切り離してやらないと一つ一つの活動が希薄になる」

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山本昌邦氏

 日本サッカー協会(JFA)は2日、元日本代表コーチの山本昌邦氏(64)がナショナルチームダイレクター(ND)に就任することが決まったと発表した。ナショナルチームダイレクターはA代表を専門にサポートする役職。これまでは反町康治氏が技術委員長と兼務していたが、今後は両者のすみ分けが進む形となるようだ。

 山本氏は2002年の日韓W杯で日本代表のコーチ、04年のアテネ五輪でU-23日本代表監督を歴任。04年から06年にジュビロ磐田を指揮した後、NHKのサッカー中継解説者として活動しながらJFA技術委員を務めていた。

 反町技術委員長は選考にあたって「強化副部会長をしていたのでいろんなノウハウがある。代表コーチもされた経験があるので、代表の仕事、代表の活動がどういうものかを熟知している。また技術委員でもあるので、その立場を変更することなく、今後サムライブルーの報告をしていただく上でも適任であると決めさせていただいた」と説明した。

 ナショナルチームダイレクターのポストは2016年、当時技術委員長から退いたばかりの霜田正浩氏が就任する形で新設。20年には技術委員長と兼務で関塚隆氏が就任したが、いずれも同年限りで退任していた。関塚氏の退任以降は、反町技術委員長が兼務していた。

 反町技術委員長によると、ナショナルチームダイレクターとの兼務解消は「ウィズコロナ」によるもの。20年以降は新型コロナウイルスの拡大によって各カテゴリの活動が停止していたため、兼務が可能だったが、「切り離してやらないと一つ一つの活動が希薄になってしまう。一つ一つを濃い活動にしていくためにサポートしていかないといけない」という結論に至ったという。

 今後はA代表には山本NDが帯同し、反町技術委員長はアンダーカテゴリに力を入れていく方針。反町技術委員長は「代表活動はサムライブルー(A代表)が一番注目されるかもしれないが、サムライブルーの活躍のためにはU-20のアジア杯、五輪、今年の最後のほうにあるU-17W杯などそういうところから階段を上り詰めていくような選手を発掘して、つなげていかないといけない。ここ半年くらいはサムライブルーモードで来たが、世代もチェンジしていく中、そこをよりウエイトを占めてやっていきたい考え方が強い」と意向を述べた。

(取材・文 竹内達也)

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