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“協会ナンバー3”就任の宮本恒靖氏、JFAの発信力強化へインスタ開設「日本でサッカーをより大きな存在に」

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宮本恒靖専務理事が報道陣にプレゼンテーション

 日本サッカー協会(JFA)で会長、副会長に次ぐ“ナンバー3”の職位にあたる専務理事に今月就任した宮本恒靖氏が6日、東京都内のJFAハウスで取材に応じ、「日本においてサッカーがより大きな存在になってほしい。そこに自分が貢献していきたい」と意気込みを語った。

 宮本氏は取材の冒頭でパワーポイントによるプレゼンテーションを実施。JFAには19の部署があることに触れながらも「(理事として)入るまでは自分自身知らなかったし、選手としてやっていても、外から見ていても、ちょっと遠いなと思っていた」と協会の課題を述べ、新たに開設した自身のインスタグラム(@tsuneyasumiyamoto_official)などを通じて発信力を強化していく方針を示した。

 宮本氏は2011年に現役引退し、13年に国際サッカー連盟(FIFA)のFIFAマスターを修了。その後は指導者の道に進み、18年夏から21年5月までガンバ大阪の監督を務めた。昨年3月にJFA理事に就任。会長補佐の役職に就くなど、さまざまなバックグラウンドを持つ。

 サッカー協会での立場については「経営サイドに行く自分は想像していた」という。「FIFAマスターはスポーツの歴史、経営学、法学を勉強する場。スティーブ・ジョブズがドットを繋ぐというけど、それぞれの経験がドットになる。いつかどこかでというイメージは持っていた」と明かす。

 現状の職務については「回ってくる決裁の資料も多いし、仕事量自体も多い。かなり自分自身鍛えられるなと思いながらやっている。いま思っている課題もあるのでそういうものもこれから取り組んでいきたい」という段階。それでも協会各部署を見通しながら「全てが絡んで日本のサッカーを作っているし、日本のサッカーを大きくしていくために全てを大きくしていかないといけない」と多方面でのレベルアップに意欲を見せた。

 監督業への思いについては「せっかく取ったS級ライセンスなので(笑)」と冗談まじりにコメント。「S級ライセンスは持っているので将来的に監督やコーチを全くしないとは思わない」としながらも、「サッカーの存在を大きくしたい思いが強くあって、そのためにその時々の役割がある。いまはこの立場でやっているので、自分が持っているもので貢献できるのは何かという思いでやっている」と説明した。

(取材・文 竹内達也)

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