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静岡学園エースFW神田奏真がU-18日本代表定着へアピール弾「ここで活躍したらプロのスカウトも見てくれる」

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FW神田奏真(静岡学園高=大阪東淀川FC出身)

[3.1 練習試合 U-18日本代表候補 3-1 流通経済大 JFA夢フィールド]

 シズガクが誇る絶対的エースが、新たに立ち上がったU-18日本代表の候補合宿でアピールに成功した。流通経済大との練習試合1本目の11分、セットプレーの流れからFW神田奏真(静岡学園高=大阪東淀川FC出身)がヘディングシュート。「ゴール前の空中戦には自信がある」と自ら認める長所をしっかり結果に結びつけた。

 試合前からセットプレーは狙っていた。「相手が準備できていないうちにやろうというのがあった。隼平がめちゃくちゃいいボールをくれたので当てるだけという感じだった」。ショートCKの流れからMF早川隼平(浦和ユース)のクロスが入り、ニアサイドでジャンピングヘッド。完璧なインパクトでネットを揺らし、「率直に嬉しい」と喜びを口にした。

 世代別代表への招集は2021年のU-16日本代表候補合宿以来、2年ぶり2回目。「ここで結果を残してこれからも呼ばれるようにというのを意識していたし、こういうところで活躍したらプロのスカウトも見てくれると思っていたので、そこで点を決められて良かった」。決意の大きさで結果を手繰り寄せた。

 それでも45分間のプレータイムを振り返ると、実感したのは自身の課題だった。「点は取れたけど他がまだまだ足りないと感じたので、キープや競り合いの部分でもっと力をつけないとなと思った。大学生でフィジカルも強かったし、そういうところで負けないようにしないといけない。あとスピード感が全然違って、普段なら行けているところも行けなかった」。相手は新大学3年生が主体。自身が強みとする身体能力でもさらなるレベルアップを誓った。

 昨季のプレミアリーグWESTでは2年生ながら10ゴールを記録し、静岡学園の攻撃の中心を担っていた神田。今季は「静学のほうで結果を出してこそ代表に呼ばれると思うので、まずは静学で結果を出して、こっちでも呼ばれて結果を出したい」と代表活動との両輪に意気込みを語る。

 これまで海外遠征や国際大会の経験はなし。静岡県選抜で3月末に韓国遠征を控えているが、世界の相手と対峙する経験を掴むためには、このU-18日本代表に生き残っていくことも求められる。

「代表に入って意識が変わったし、日本国内だけじゃまだまだだと思うので、世界を目指して、世界のトップでできるくらいまで力をつけないといけない」。目標とするのはバルセロナのFWロベルト・レバンドフスキ。「やっぱり多彩なゴールパターンがあるし、自分にもそこを求めていかないといけない」と力を込めた17歳は、2日後の最終日に行われるトレーニングマッチでも結果でアピールを続けていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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