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U-15日本代表候補合宿に唯一中体連から参加。さぬき南中のFW安西来起「同じ中学生」「一発のチャンスでチームを救えるようなFWに」

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U-15日本代表候補FW安西来起(さぬき市立さぬき南中)が前線で身体を張ってキープ

[3.8 練習試合 U-15日本代表候補 0-7 神戸U-18 J-GREEN堺]

 今回のU-15日本代表候補で唯一中体連から参加しているのが、FW安西来起(さぬき市立さぬき南中)だ。昨年のJFA タウンクラブ・中体連(U-14)やJFAエリートプログラムU-14のキャンプを経てU-15代表候補入り。09年3月生まれでU-14世代のストライカーは、前線で精力的な動きを見せていた。

「はじめはコミュニケーションとか取れなくて自分のプレーとかが出せなかったけれど、2日くらい経ってみんなと話せるようになってきて、少しずつ自分のプレーが出せてきました。きょうの試合は自分があまりボールをもらうことができていなかったけれど、自分の長所である動き出しができたので良かったです」

 相手にボールを支配される時間が続いたが、その中でチャンスを狙い続け、サイドのスペースやゴール前への動きを繰り返していた。また、競り合いで身体を張ってボールキープ。ロストするシーンもあったが、切り替え速く守備をするなど献身的な動きを見せていた。

 安西は「ユースも中体連も関係なく、同じ中学生なので、することは一緒だと思います」という。同じピッチに立てば、Jクラブも、街クラブも、中体連も経歴は関係ない。自分が積み重ねてきたことを表現することを心がけている。

「(自分の特長は)何回も裏へ抜け出したり、チームを救えるようなシュートを打ったり、チームのために走ることです」。中学1年時に四国制覇を経験。1年生ながら、全国中学校大会で先発出場した。「全国の舞台で全然何もできなかったので、自分のプレーがどんな相手、どんな状況でも出せるように(メンタル面から)しっかり練習してきました」。その成果を発揮し、U-15代表候補に食い込んでいる。

「一番好きな選手はハーランド選手です。圧倒的なフィジカルで何本もシュートを打って得点力が高いからです。今の目の前の事に集中して、強いチームに入って、どこのチームでも自分に謙虚にやっていきたい。将来の夢はまずプロに入って、そこから日本代表に入って、ワールドカップに出場することです。一発のチャンスでチームを救えるようなFWになりたい」。意識高く自分を磨き、理想とするストライカー像に近づく。

(取材・文 吉田太郎)

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