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U-20日本代表を支える副主将・DF田中隼人「玖生以上のリーダーシップを取れば、もっといいチームに」

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DF田中隼人

 U-20日本代表は、3日から始まったグループリーグ3連戦を全勝で終了。グループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。DF田中隼人(柏)は3試合フル出場で勝利に貢献。10日のオンライン会見では今大会で喫したセットプレーからの2失点を振り返り、「まずはセットプレーの守備を改善しないといけない」と語った。

 アジアとの真剣勝負の場でチーム全体に硬さはあった。3日の初戦・中国戦では、開始6分で相手のCKから失点。田中に当たったボールがそのままゴールに入るオウンゴールだった。「対応の甘さがあった。セットプレーをチームとして見直した」。先制点を奪われたが、攻撃陣の奮闘もあって2-1で逆転勝利となった。

 9日の第3戦・サウジアラビア戦でも、セットプレーから失点。田中は悔しさをにじませつつも弱点の改善を目指す。「セットプレーの守備は意識ひとつで防げると思う。失点はセットプレーしかない」。12日の準々決勝から、負ければ終了の一発勝負の戦いが始まる。日本は準々決勝でヨルダンと対戦。勝利を収めて準決勝に勝ち進めば、5月のU-20ワールドカップ出場を決めることができる。「ヨルダン戦に向けて、どれだけ修正できるか」と気を引き締めた。

 このチームはキャプテンにMF松木玖生(FC東京)を据え、副キャプテンのMF山根陸(横浜FM)とDF田中隼人(柏)が支える。田中は「チームをまとめないといけない立場」と自覚しながら「配慮できていないところもある」とさらに意識を高めたいようだ。

「もっともっと、周りを見てプレーしないといけない」。失点すれば劣勢という責任を負う守備陣のプレッシャーは大きい。田中は「自分が玖生以上のリーダーシップを取れば、もっともっといいチームになる。玖生に負けじとがんばりたい」と逆境を跳ね除け、後方からチームを牽引するつもりだ。

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