U-20日本代表は12日のAFC U20アジアカップウズベキスタン2023準々決勝でU-20ヨルダン代表に2-0の勝利。準決勝進出とともに、5月開催のU-20ワールドカップ出場を決めた。13日にはオンライン会見が行われ、ヨルダン戦でゴールを挙げたFW坂本一彩(岡山)は「貴重な点を取れてホッとした気持ちと、うれしい気持ち、両方ありました」と振り返った。

　初戦は先発起用された坂本だが、その後の2試合はベンチスタート。一方で、初戦に途中出場したFW熊田直紀(FC東京)が3得点を挙げた。坂本は準々決勝も自身をベンチスタートと予想しており、先発で起用されたことに「本当にびっくりしました。そこで結果を残してやろうという気持ちがあった」と改めて発奮したという。

　すると0-0で迎えた後半9分、坂本が有言実行の動きを見せる。敵陣付近で相手選手にプレスを仕掛けてボールを奪い切ると、FW北野颯太(C大阪)の左サイドからの折り返しを坂本がダイレクトシュート。ゴール右隅に流し込み、待望の先制ゴールとなった。

　坂本のゴールで勢いづいた日本は、後半25分に熊田が追加点を挙げる。2-0の点差を守り切った日本がそのまま試合を締め切り、準決勝進出とU-20W杯出場権を獲得した。

　世界大会への大きな扉を開いた。坂本は「W杯に出られるというのは本当に、簡単なことじゃない。行くための切符を掴めたのは、すごくよかったことだと思います」と喜びを噛みしめる。だが、出場だけで満足してはいない。「このチームの目標は世界一を取るというところ」。まずはアジア制覇を目指し、準決勝と決勝に臨む。「またあと2試合ありますけど、W杯で世界一を取るために、また上積みできるようにがんばっていきたい」と力を込めた。

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