beacon

麻也招集外でキャプテンの行方は…森保監督「すぐに決めなくてもいいと思っている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF吉田麻也(シャルケ)が不在

 日本代表森保一監督は15日のメンバー発表会見で、今月のキリンチャレンジカップでは新たなキャプテンを指名しない方針を明らかにした。DF吉田麻也(シャルケ)の招集が見送られ、カタールW杯までの4年間を精神面でも引っ張ってきた主将が不在の中、全選手にリーダーシップを求めていく姿勢を強調した。

 日本代表は今月24日に国立競技場でウルグアイ、28日にヨドコウ桜スタジアムでコロンビアとそれぞれ対戦。15日に発表されたメンバーでは、カタールW杯メンバー16人が引き続き選出された一方、ベテランの吉田、DF長友佑都(FC東京)、DF酒井宏樹(浦和)ら10選手が選ばれなかった。

 吉田が不在だった昨年1〜2月のカタールW杯最終予選では、森保監督の指名によりMF遠藤航(シュツットガルト)が主将を担当。今回もフィールドプレーヤー最年長で招集されており、新キャプテン就任の選択肢もあるとみられた。

 それでも森保監督はこの日の会見で「すぐに決めなくてもいいかなと思っている。一人に最初から決めるより活動を通して決めていくということをしたい」と明言。第二次体制の初陣ではキャプテンを決めずに活動していく方針を示した。

 会見で指揮官は「昨日コーチ陣とも話し合ったが、全く決まっていない」と率直にコメントしつつ、吉田の働きについて「今回のカタールW杯で吉田麻也キャプテンはチーム作りにおいて、選手とスタッフの間に立って、選手の意見を集約して、スタッフに伝えてくれて、選手間の意思共有も非常によくやってくれた」称賛。その上で「誰か一人というのを決めることでスムーズにいくかもしれないが、もっと大切なところは、一人一人の選手たちが自分がキャプテンだというくらいの責任感で自分のこと、チームのことを考えること」とし、「選手たちにはそれぞれ責任感を持って、自分の良さを発揮するため、チームのために仲間のために何ができるかを考えてもらいたい」と新たなリーダーの誕生を求めた。

(取材・文 竹内達也)

TOP