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森保Jの新リーダー候補・堂安律も大谷翔平のパフォーマンスに感嘆「すごいリーダーだなと思った」

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日本代表に合流したMF堂安律

 所属クラブで2試合連続ゴールと結果を残して、日本代表に合流するため帰国した。12日のホッフェンハイム戦(○2-1)、19日のマインツ戦(△1-1)と2戦連発中のMF堂安律(フライブルク)は21日から代表合宿に合流し、「ここ2試合、プレーはそんなに良くないけど、得点が付いてきているのはいいこと」と、ゴールという結果に手応えを口にした。

 今季のブンデスリーガでは昨年8月6日に行われた開幕戦のアウクスブルク戦(○4-0)で得点を決め、昨年9月3日の第5節・レバークーゼン戦(○3-2)でもゴール。しかし、その後はなかなか結果が出ず、ホッフェンハイム戦の決勝点が約半年ぶりの得点だった。

「それまではパフォーマンスが良くても数字が付いてこなかった。どっちがいいか分からないけど、得点が付いてきてホッとしている」。冗談めかしながらも安堵の色をのぞかせた堂安は「シュートの数の意識も前より高めているし、ボックスに入る回数も意識している。今は3トップの一角なので、サイドに張るより中に入っていくことを意識している」と、よりゴールに直結するプレーにこだわっている。

 そんな中で迎えた第2次森保ジャパン始動。新生・日本代表を引っ張る自覚も十分な24歳は「新鮮な気持ちで来たし、飛行機の中でも、20歳で初めて(日本代表に)選ばれたときの気持ちを思い出して、初心でやろうと思った」と、あえて原点に立ち返ることで北中米W杯に向けたリスタートを切ろうとしている。その真意について「調子に乗りやすい性格なので、調子に乗らないように」と冗談交じりに話すのも、リーダーとしての意識が強いからだろう。

 この日、練習前に行われた野球の世界大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」準決勝・メキシコ戦も見ていたそうで、1点を追う9回裏に日本代表の大谷翔平が見せたパフォーマンスには大きな刺激も受けたという。

 先頭打者としてバッターボックスに立った大谷は初球を打ち返し、ヘルメットを脱ぎ捨てて二塁まで激走。塁上では雄叫びを上げ、ガッツポーズを見せた。その後、日本は劇的なサヨナラ勝ち。堂安は「パフォーマンスかもしれないけど、あの一つの行動で日本中が『行ける』と思った。すごいリーダーだなと思ったし、(サッカーでも)そういう選手が一人でも増えれば日本も強くなると思う」と興奮を隠さない様子で話した。

(取材・文 西山紘平)

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