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日本代表MF三笘薫がスタメン躍動の証明へ「毎試合、毎招集、そう思ってやっています」

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MF三笘薫

 カタールW杯を涙で終えたMF三笘薫が、日本代表として新たなスタートを切った。22日、日本代表はキリンチャレンジカップに向けて合宿3日目のトレーニングを実施。第二次森保一監督体制ではベテラン組が招集外となり、初招集のメンバーも多い。三笘は「僕も中堅というかW杯を経験している中で、より存在感というか、立ち位置も中心になっていかないといけない」と決意を新たにした。

 カタールW杯メンバーとして、本大会ではジョーカーの役割を担って躍動した。だが、チームはベスト16でクロアチアに屈して敗退。三笘自身もPK失敗という苦い経験を味わった。ブライトンに帰還してからの三笘は、悔しさを振り払うかのように大活躍。現時点で公式戦9ゴール6アシストを記録し、欧州サッカー界に大きなインパクトを残している。

 W杯から3か月以上が過ぎ、三笘はこれまでを振り返る。「プレミアに行って、いい時期にW杯もあって、自分も成長した中で大会があった。すごく運もいいと感じていますし、結果を受けて自分もなかなか悔しい思いもある」。2026年北中米W杯には「そこをしっかりと持って3年半をやるべきかなと思っています」とリベンジを誓う。

 新体制の日本代表では、GK川島永嗣やDF吉田麻也、DF長友佑都、DF酒井宏樹らベテラン勢が招集されなかった。その一方で、DFバングーナガンデ佳史扶、DF半田陸、MF中村敬斗、DF町田浩樹、DF藤井陽也といったフレッシュなメンバーが初招集に。三笘は「後輩も初招集の選手も多い。そういうところで、伝えられるところは伝えないといけない」と自身の役割を自覚する。

 しかし経験を伝える以外にも、自身が日本代表で生き残るために、そしてチームを牽引するために、プレーで語るつもりでもある。「あくまではサバイバルのところもある。僕も結果を残さないといけないので、そこのバランスはしっかりと考えながらと思っています」と結果へのフォーカスは忘れていない。

 今回のキリンチャレンジカップでは南米勢との2連戦となる。24日にウルグアイ代表と、28日にコロンビア代表と相まみえる。三笘は個人のテーマとして「毎試合結果を出して、チームの勝利に貢献することが第一。その上で今後やりたいサッカーが見えるところだったり、意図がわかるような試合をしたい」と考えを語る。「その中で、自分が役割を担って、チームの中心と思われるような活躍をしたい」と意欲をのぞかせた。

 カタールW杯では途中出場でのプレーが主だったが、ブライトンではスタメンで活躍できることを証明している。代表でも先発を望んでいるか問われると、「毎試合、毎招集、そう思ってやっています」と強調。W杯での背番号と同じ9番を背負い、新エースに名乗りを挙げる構えだ。

(取材・文 石川祐介)

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