beacon

30歳MF伊東純也、W杯連続出場へ「まだ衰えは感じていない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表MF伊東純也

 カタールW杯で先発した3試合すべてにフル出場。ベスト16入りの立役者の1人である日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)が33歳で迎える2026年北中米W杯へ向け、「また競争が始まっていくなと感じています」と心意気を新たに、さわやかムードで報道陣の取材に応じた。

 3月9日に30歳になったが、「まだ衰えは感じていない」と笑みを浮かべる。「フィールドでは(遠藤)航と俺が一番上なのでビックリ。そういう年になったなと感じてます」と言いつつ、自身2度目となるW杯へ向けて「あと3年あるんでどうなるか分からないですけど、その時その時でやっていければいいかなと思います」と気負いはない。

 最近は身体のケアをする回数を多くしているというが、「年齢が上がったからといってトレーニングを変えているとかはない。結果の世界だと思うんで、年はあんまり関係なく、常に結果を出せるようにというのを心がけてやりたいなと思っています」と自然体だ。

 自信の裏付けは昨夏からプレーしているリーグ・アンでのパフォーマンスがこのところさらに向上していることだ。所属のスタッド・ランスではここまで5得点。「(後半戦は)チームとして調子が良かったので、個人としてもある程度できているかなと感じています」と充実感を漂わせている。

 カタールW杯ではドイツ戦、スペイン戦、クロアチア戦と格上の相手との試合にアタッカー陣としてはただ1人フル出場した。守備に追われる時間が多く、消耗も激しかったが120分闘ったクロアチア戦を含めて見せた献身的なプレーは、それまでの圧倒的なチャンスメーカーとしての能力に、違った角度の魅力を加えた。

 ただ、伊東自身には違った思いがある。

「W杯ではハードワークはみんなしていたと思いますし、展開的に守備に回る時間が多かったのでしょうがなかった。でもああいう相手の時にもっと個人としてもチャンスを作りたかったですし、もっとできたなと思っている。もっと成長しなければいけない。個人としてはゴールを取れなかったので、もっとゴールに絡めるようにチャンスを作れればと思います」。

 3年後への意欲にも衰えはない。

(取材・文 矢内由美子)

TOP